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| 倉敷産のジーンズに手描き京友禅で図柄を仕上げていく村田さん(京都市左京区) |
京都の染色技法を活用したジーンズが相次ぎ登場している。和装需要の低迷を受け、技術の洋装展開を進めるためで、中高年男性など新たな顧客層の開拓を目指している。量販店には千円を切るジーンズが並ぶ時代だが、伝統技術による手仕事で一品ずつ染めるこだわりで勝負する。
染色業の藤田染苑(京都市右京区)は、天然本藍を使ったデニム生地へのスクリーン捺染(なせん)の手法をこのほど開発した。京都市産業技術研究所繊維技術センター(上京区)の指導で培った捺染技術を応用した。染料とのりの調合などを工夫して開発に成功した。化学染料とは違って青すぎない本藍の味わいと自然な色落ちを楽しめるのが魅力という。藤田寛社長(73)は「中高年はおしゃれなジーンズの要求が高い。新たな事業として商品化したい」と話す。
手描き友禅の鳳凰
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| 天然の本藍を使い、スクリーン捺染で模様染めしたジーンズ(京都市右京区・藤田染苑) |
ジーンズのブランド化に取り組む動きもある。手描き京友禅職人の村田康二さん(40)=左京区=は「ドウセンジーンズ」を昨年立ち上げた。岡山・倉敷産のジーンズに鳳凰(ほうおう)などの図案を手描き友禅の工程で染める。摩擦にも強いという。受注生産で価格は2万〜6万円台。村田さんは「京友禅のよさを残したいが、着物だけでは難しい。ジーンズを通して和装の技術の高さを知ってほしい」と期待する。
京黒紋付染めの京都紋付(中京区)は、初の自社ブランド「BL・WHY(ビーエル・ホワイ)」をこのほど発表した。黒を意味する「BL」に「和装(W)から発信(H)し、洋装(Y)へ」との思いを込めた。
アパレル大手からの受託で生産してきた真っ黒なジーンズの技術を活用した。ジーンズデザイナーの田垣繁晴氏との共同開発製品も含め、価格は2万円台から6万円台。荒川徹社長(51)は「和装の伝統技術を生かしたかった。30〜50代の男性をターゲットに男性用着物のブランドに広げ、将来はジーンズと着物を同じ場所で売りたい」と夢を描く。
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