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大生緑建社長 大池俊生さん(47)

建築・造園事業を分社化 生まれ育った乙訓重視
大池俊生さん

−会社を設立した経緯を教えてください。

 「勤めていた会社が倒産したことから、1997年12月に立ち上げました。前の会社でお世話になった方々に支えていただき、土木と造園をセットにした河川公園など公共事業を中心に、下請けで受注しています」

−その中で、分社化して二社を設けられた。

 「建築事業部のアトリエイハウズと造園事業部のグリーンワークスを分社化しました。特にグリーンワークスは、受注のリピート率が高い個人家庭の庭木のメンテナンスがターゲットです。半径15キロ以内を調べると対象は約65000戸あって、これほど多いと思いませんでした」

−庭木メンテナンスのフランチャイズチェーンも進めている。

 「仕事の効率が悪い個人家庭の仕事をつないで作業量のロスを減らし、価格も時間6500円に設定にして顧客の負担を減らすシステムを提案しています。その核になるグリーンワークスを一つのブランドとして大阪や滋賀、奈良など近畿一帯に普及させたい。これまで企業対企業でパートナーになっていただけるよう呼び掛けてきましたが、今後は個人営業の方や独立を考えている方などにも広げようと思っています」

−乙訓地域を絶えず意識していますね。

 「生まれて育ち、仕事もさせていただき、地域に対する思い入れは強い。仕事の視点からも、顧客となる新興住宅地が多く実績を積み重ねるために重要視している。ブレーンになってくれる知人も多く、その方たちをキーマンとして地域に広げることも可能で、営業のしやすさもある。現在、グリーンワークスのパートナーは大阪の一社だけで、PRと知名度不足から厳しい状況です。信用していただくためにも実績づくりが欠かせず、地元で受注量を伸ばす必要がある。その成否に、これからの社運がかかっていると言えます」

−青年会議所や町商工会などの活動に積極的に参加してきた。

 「青年会議所や町商工会での活動は、あくまで利害を度外視したボランティア活動です。どういう姿勢で取り組んでいるかを側面から見ると、それぞれの人間性が見えてきたりもします。ただ、結果的に活動をともにした方たちが、今のわたしの大きな力になっていただいているのは事実です。これからも可能な限り地域の活動に協力したい」

−今後の乙訓は、いかにあるべきでしょうか。

 「昔の乙訓は、一つ一つの地域の固まりがしっかりしていた。運動会一つを例に挙げても、みんなが目標に向かってがむしゃらに取り組めた。その中で、子どもは大人との付き合いや上下関係などを覚えたものです。今は、そんなことが少なくなってきていて、復活させるべきと思う。神社の役をさせていただきましたが、地域の祭りなどを通じて子どもを巻き込み、新旧の住民が融和できればいいと感じました」
<企業メモ>
 本社・大山崎町大山崎永福寺で、3社の事務所は京都市西京区樫原盆山に置く。資本金は大生緑建設が2000万円、ほかの2社が各1000万円。連結売上高は約4億9000万円で、連結社員数が30人。

[2008年10月28日掲載]