|
|
技術者育成で関西を集積地に |
|
組み込みソフト 家電や携帯内蔵で需要拡大 |
|
| 「組み込みソフト」を開発する現場。技術者の不足が関西で課題になっている(京都市下京区・京都ソフトウェアリサーチ本社) |
関西をデジタル家電や携帯電話などの機器を制御する「組み込みソフト」の一大集積地とする取り組みが産学公の連携で動き出している。需要はあるが、供給を支える技術者が不足しているといい、関西経済連合会が中心となり、京都企業も積極的に参加し、人材育成カリキュラムの検討が進んでいる。
■関経連など カリキュラム検討
経済産業省によると、組み込みソフトの産業規模は約62兆円で拡大傾向にある。だが、高度なデジタル製品の普及で技術者の育成が遅れており、現在9万人以上も不足しているという。
関西は、松下電器産業やシャープなど家電メーカーが多く、大量の組み込みソフト技術者の養成が他の地域以上に求められる。関経連は昨年8月、「組み込みソフト産業推進会議」を設立し、対応に乗り出した。会議には、松下やシャープのほか、三洋電機、大阪大などが参加。京都からは、オムロンや京都ソフトウェアリサーチ(京都市下京区)、京都高度技術研究所、立命館大が加わり、現在65団体の160人が定期的に会合を開いている。
会議では、人材育成カリキュラムの検討が進んでいる。本年度は実際に受講者を集め、カリキュラムをもとに受講コースも定め、研修講座を立ち上げる予定だ。
関経連は「議論も活発で関係者が集まる拠点ができたことに意義があった。新たな技術を関西から生みだし、3年後をめどに関西発の組み込みソフト企業を多く育てたい」(産業グループ)とする。
ただ、他の地域と比較して関西が出遅れているとの指摘がある。組み込みソフトで高いシェアを持つ京都ソフトウェアリサーチの奥谷勉社長は、人材育成に危機感を持つ一人。奥谷社長によると、関西の企業では技術者が働きながら学習する形の技術者研修が多く、課題が多いという。
自動車の生産拠点が集まる九州では自動車向けの組み込みソフトの技術者育成が進んでいる。奥谷社長は、他の地域の現状も踏まえ「関西では情報家電といっても幅が広い。他地域に遅れをとらないためにも、関西は早急に明確な開発分野を絞り込む必要がある」と指摘している。
|
【2008年4月9日掲載】 |
|
|
|