京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > ベンチャーGOGO
インデックス

満足度高いアプリ開発

モデロール(京都市下京区)
使いやすく、満足度が高いアプリ開発などを行う社員ら(京都市下京区・京都リサーチパーク)
使いやすく、満足度が高いアプリ開発などを行う社員ら(京都市下京区・京都リサーチパーク)
 製品やサービスを利用した時に得られる経験や満足度を表すUX(ユーザーエクスペリエンス)。スマートフォン向けアプリの開発などで、専門的な認知科学や市場調査、統計的な分析を駆使して、UXを最大化させる仕事をしている。

 大阪市のシステム開発会社が2月に提供開始したアプリでは、画面設計などに携わった。ワインのラベルを撮影すれば商品名が分かり、購入もできるアプリで、円滑な画面の移り方や文章表現などを助言した。アプリは使い勝手の良さが評価され、3月に情報通信研究機構(NICT)主催のビジネスプランコンテストで最優秀に選ばれた。

 昨年6月には初めての自社開発アプリ「Presser」を提供した。登録したホームページが更新されれば利用者に情報を通知する。閲覧先を分析し、使い込むほど利用者の好みに応じたホームページの情報を知らせてくれる仕組みで、一時は利用者が急増した。西田陽介社長は「今、世界で売れるものはUXのデザインが考え尽くされている。いわばおもてなしの考え方で、使い手が幸せになる製品やサービスを広めたい」と話す。

 西田社長は中学生の頃から「創造的な仕事をしたい」と起業を考えていた。同志社大でデータ解析を学び、UXが重視される時代が来ると確信。3回生で京都市の電気自動車製造ベンチャーで業務に携わり、そこで知り合った仲間2人とモデロールとは別のシステム開発会社を起業した。事務所は資金調達がしやすい米国に置いた。親しい友人だけでつながり交流できるアプリの開発などが評価され、独立を決めた。

 現在の売上高は約2500万円。今後は新たな自社アプリの開発にも力を入れ、早期の売上高1億円超えを狙う。西田社長は「目標は人を幸せにすること。UXデザインは商品の販路開拓や都市設計などに幅広く応用できる。住民が幸せに暮らせる街をつくりたい」と話し、アプリ開発だけにとらわれない大きな事業展開を目指している。

西田陽介(にしだ・ようすけ)社長

 同志社大文化情報学部卒。京都市の電気自動車製造ベンチャー「グリーンロードモータース」や米国のシステム開発会社「REVENTIVE」を経て、2013年5月にモデロールを創業。京都市出身。27歳。

【2014年07月28日掲載】