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指導方法 多様化探る

京進 白川寛治さん
白川寛治さん

 創業から34年にわたりトップを務めてきた立木貞昭会長からバトンを引き継いだ。「小中部、高校部、個別指導の3部門を立て直すことがわたしの一番の仕事」。少子化で学習塾市場が縮小し、生徒数が頭打ちとなる中、落ち着いた口調の中に固い決意がのぞく。

 もともと立木会長は同志社大の雄弁会の先輩。別会社に勤めていたところ、誘われて創業3年目から塾講師に加わった。以来、一緒に事業を育ててきた。「互いに気心は知れている。アドバイスを受けながら取り組みたい」と話す。

 近年は個人のニーズに応じた指導方法が求められている。今年始めた小中学生向けのインターネットを使った在宅学習事業や、高校生向けの映像配信事業を拡充し、収益につなげる戦略を描く。

 7月初めには中国広東省仏山市に日本語学校を開校した。狙いは日本への留学を希望する中国人学生。入学希望者は多く、将来的には四川省などへの展開も視野に入れる。「日本語学校の地位を確立したい」と意気込む。

 生徒が犠牲となった宇治神明校事件から3年半がたった。事件後数々の安全対策に取り組んできたが、「決めたことをやるだけでなく、日々深めないといけない」と自らに言い聞かせる。今春から、採用した講師と契約書を一項目ずつ読み合わせ、職責や心構えを確認している。

 家庭では料理や掃除、洗濯など何でもこなす。休日は近くに住む3歳の孫と遊ぶのが楽しみという。大阪府枚方市在住。62歳。

【2009.07.30掲載】