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飛躍へ 体質改善の時

SEED 宮本篤彦さん
宮本篤彦さん

 建設不況の出口が見えない中、新たなかじ取り役を任された。「今は飛躍に向けて体質を改善する時。社員と対話を重ね、明るく逆境に立ち向かいたい」と前向きだ。

 2009年3月期は1993年の創業以来初めて2年連続の最終赤字となった。京都市内を中心にマンション建設を手掛け、バブル崩壊後も遊休地活用による中小物件受注で業績を伸ばしてきたが、「過去の成功体験に引きずられてはいけない」と意識改革を説く。

 大学卒業後、地元の滋賀銀行に18年、勤めた。創業者で義父の故兼近正美氏の求めに応じて06年に入社し、総務部長や常務を歴任。外と内からの目で建設業の在り方を見つめてきた。

 新たな一歩を踏み出すため、高齢者向け住宅の需要開拓に乗りだし、今春新たに高齢者事業課を開設した。リフォームや観光客向けの短期滞在型マンション開発も強化する方針で、収益を安定化させる戦略を描く。

 創業の地である滋賀の営業体制も再び拡充する考えだ。1年半前に草津の営業所を閉めたが、「滋賀は人口が伸びている全国でも数少ない地域。近年は京都市に比重を移してきたが、もう一度滋賀を見直したい」と話す。

 滋賀銀時代に5年間取り組み、大会に出場したロードレース用自転車に再挑戦している。「おなかが気になってきたから」と笑顔を見せつつ、「体調管理も大事な仕事」とトップの顔に戻った。京都市在住。45歳。

【2009.07.31掲載】