京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > いざ新社長
インデックス

技術力高め水平展開

京写 児嶋一登さん
児嶋一登さん

 25年間社長を務めた父からバトンを引き継いだ。京都の上場企業で最年少の社長となる。「年齢はあまり意識してません」。明快な語り口に気負いはない。自身の専務時代から若手を幹部として積極的に登用してきた。若い経営体制を武器に「事業のスピードを上げ、業界の流れに即応したい」と力を込める。

 プリント配線板の専業メーカーとして不況の直撃を受けたが、家電向けを中心に3月から受注が急回復した。「海外は前年並みまで戻ってきた」と言い、売上高の50%を占める材料調達コスト削減などで収益改善を急ぐ。

 1996年に入社し、翌年に北米事業の責任者としてメキシコで工場を開設したが、販売不振から4年後に閉鎖を余儀なくされた。「技術や政策の動向など時代の潮流を見極める大切さが分かった」と振り返る。

 7年前に本社に戻ると真っ先に技術部を新設し、プリント配線板の自社開発体制を強化。トップ就任前に中長期の経営計画をとりまとめ、開発重視の姿勢を明確に打ち出した。「片面配線板のトップメーカーとして、量だけでなく品質向上につながる技術を育て、海外事業所に水平展開したい」と展望を描く。

 趣味はゴルフと読書で、最近はジム通いも始めた。「負けず嫌い」と自己分析しつつ、「人の話をよく聞き、多くを吸収したい」と話す。大学時代、アメフット部で鍛え、「すべては心次第」と胸に刻んだ。何事もできると信じ、前へ突き進む。京都市在住。38歳。

【2009.08.04掲載】