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魅力ある売り場提案

ジェイアール西日本伊勢丹 松井達政さん
松井達政さん

 伊勢丹勤務37年の大半を過ごした東京・新宿の本店を離れ、京都の店舗や街中を歩き回る日々を過ごす。「京都の人は感度のいいものに反応する。守るべきものを守ってきた京都の良さを感じる」

 百貨店の顔ともいえる婦人服・洋品の担当を長く務め、直前まで本店長を3年半務めた。京都伊勢丹の昨年度の売上高は開業12年目で初めて前年度を下回り、「スタッフはみんな若く、厳しい時にどうしていいか分からない。一緒に基本を確認しながらやっていく」と力強く語る。

 ただ現在の消費不況は回復の兆しが見えにくく、近年はファッション業界のトレンドもなくなっている。入店客の減少以上に販売額が落ち込んでおり、「客の期待に応えられていない」と自省する。

 「価格と価値のバランスを重視することが大切。(価格面で)ユニクロには逆立ちしても勝てないが、価値を感じてもらえる商品を提供することはできる」。販売員に客の会話やそぶりまで注意を払うよう求めている。

 11年春に迫るJR大阪駅前のジェイアール大阪三越伊勢丹の開業準備も大きな役目だ。他店も相次ぎ増床し、京阪神一円の競争が激化する。「新参者として生活のさまざまなシーンを提案できるおもしろい売り場を作りたい」と構想を描く。

 初めての単身赴任で、休みは掃除や洗濯、靴磨きまで忙しい。「東京の妻と娘は京都に遊びに行けると楽しみにしているみたい」と顔をほころばす。京都市在住。59歳。

【2009.08.05掲載】