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関西アーバン銀行頭取 北幸二氏

地盤見極め店舗配置
北幸二氏
きた・こうじ 神戸大法学部卒。1976年住友銀行入社。三井住友銀行執行役員などを歴任し、2005年関西アーバン銀行専務兼専務執行役員に就任。副頭取を経て08年頭取兼最高執行役員、10年3月から現職。奈良県出身。58歳。
 滋賀を地盤とした旧びわこ銀行と大阪中心の関西アーバン銀行が合併し、新銀行として再出発して3月1日で丸2年を迎えた。資金需要が低迷し、顧客争奪が厳しい中、店舗の統廃合など効率化を進めつつ、営業体制の再強化を急いでいる。頭取で最高執行責任者の北幸二氏に、合併効果と今後の滋賀県内などの営業戦略を聞いた。

 -合併後2年の成果をどうみているか。
 「一番の懸案だったシステム統合をトラブルなく昨年1月に無事実施できた。昨春には人事交流にも着手し、支店長クラスで11人、全体では100人規模を異動させた。いい刺激になっている」

 -滋賀県内の営業体制をどう位置づけているのか。
 「合併当初から、大津市のびわこ営業部(旧びわこ銀行本店内)に審査第二部を置き、滋賀と京都の融資案件を見ている。他に個人業務部、法人業務部、外国業務部の担当者も置いている。滋賀の支店長が大阪まで行って説明するのも、本部が滋賀の支店を常にサポートするのも大変なので、大津に担当を置くことは必要だ」

 -滋賀での業績推移はどうか。
 「県内では投資信託や年金保険など個人の預かり資産が昨年度2割増え、本年度も4~12月期でさらに2割増えている。法人向けでは、旧びわこ銀ではできなかった外国為替取引や、金利スワップなどのデリバティブの商品、M&A(企業の合併・買収)を提案でき好評だ。滋賀の顧客は懐が深く、時間はかかるが受け入れられれば信頼してくれる」

 -昨年、県内店舗の一部を統廃合した。店舗配置の方針は。
 「行員5人程度の小さな店より、統廃合して8~10人程度の規模にしたほうが、よりよいサービスができるのではないか。小規模の店を統合して、より立地のいい店にしていくことは検討している。ただ、固有の地盤がある店は、統廃合を慎重に見極めたい」

 -具体的な計画は。
 「東日本大震災で遅れていたが、八日市や堅田、守山など県内6店を4、5月にリニューアルオープンする予定だ。新年度以降も3拠点程度、建て替えたい。京都でも成長が見込まれる地域には新規出店したい」

【2012年03月03日掲載】