京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > くらしの経済
インデックス

新エネ住宅 使って知って

モデルハウス次々開設
上:関西電力とパナホームが開設した宿泊体験型のオール電化住宅(兵庫県西宮市)
下:大阪ガスが開設したダブル発電の住宅に設置されている燃料電池のシステム(大阪府茨木市彩都地域)

 関西のエネルギー企業が、次世代エネルギーや最新設備を導入したモデルハウスを相次ぎ開設している。燃料電池による発電やオール電化生活を体験できる施設などがあり、住宅の新築を検討する家族連れの見学が増えている。

省エネ、心地よさPR
オール電化に1泊2日
 関電など

 関西電力とパナホームは昨年七月、兵庫県西宮市大井手町に関西初の宿泊体験型のオール電化モデルハウス「エル・パナホーム夙川」を設け、公開を始めた。

 一泊二日でオール電化生活を体験してもらう施設で、居間や寝室、屋上バルコニー、ホームシアターなどを備えている。IHクッキングヒーターをはじめ、床暖房やヒートポンプシステムで給湯するエコキュートなど省エネ設備も完備。大型薄型テレビや洗濯機など家電は松下グループの省エネ仕様製品を利用できる。

 住宅建築を計画する人を対象に無料で貸し出しており、昨年末までに七十四組の利用があった。「週末を中心に予約が入っている。宿泊者にはオール電化の長所がよく分かると好評で、成約にもつながった」(パナホーム阪神営業所)という。

燃料電池と太陽光発電 大ガス

 大阪ガスは大阪府茨木市の彩都で昨年十一月、燃料電池と太陽光発電のダブル発電システムを取り入れたモデルハウスの一般公開を始めた。同社が開発している家庭用固体高分子形(PEFC)燃料電池コージェネレーションシステムを備えた施設で、環境負荷の小さい未来生活をPRする。台所にはガスのガラストップコンロを設置し、ミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機、ガス温水式床暖房を採用するなど、ガスの特長を生かした最新の住宅を提案している。

 最も注目すべき点は省エネルギー性。発電と同時に発生する熱を給湯に利用できる燃料電池と自然エネルギーの太陽光発電の組み合わせによって、一般家庭と比べて二酸化炭素の排出量を約70%削減できるという。

 今年五月末まで無料で公開予定(火曜、水曜定休)。「最新の燃料電池に感心し、興味を持ってくれる人が多い。燃料電池の認知度アップにも貢献している」(大阪ガス広報部)という。

 関西のエネルギー企業のモデルハウスを通してアピールするテーマは省エネと心地よさ。マイホーム建築を検討している人たちは、環境のことも考え、最新設備を体験してはどうか。

【2008年2月5日掲載】