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体に合った運動を助言

コンディショニング・ラボ社長 佐々木阿悠佳さん
コンディショニングラボ社長 佐々木 阿悠佳さん
コンディショニング・ラボ社長 佐々木阿悠佳さん
 子どもからお年寄りまでが運動や機能訓練を行う「けいはんなトレーニングセンター」を今年5月に京都府精華町のけいはんなプラザ内にオープンさせた。インストラクターを務めていたフィットネスクラブや、その後進んだ介護の世界で学んだことが実を結んだ。「家族みんなで利用できる『ファミリーラボ』がテーマ。笑顔の輪をつくりたい」と大きな瞳を輝かせる。

 機能訓練や介護予防の高齢者向けクラス、乳幼児とその親が対象の体操教室、冷えなどの女性特有の悩みを改善するためのクラスを展開。参加者は1回5~6人(組)。悩みを聞き、体の状況を把握した上でそれぞれに合った運動をアドバイスする。「運動の概念が変わったと笑顔になってくれるとやりがいを感じる」

 18歳でフィットネスのインストラクターになったが、足のけがをきっかけに一線を退いた。口だけで指導するのはつらく、退職の道を選んだ。折しも夫が務める建設会社が倒産した。暮らしが一変し、小銭を握りしめ、もやしを買いに行く日が続いた。

 介護の現場に転職した。フィットネス業界とは異なる世界に戸惑いながらも、デイサービスセンターの運営などを担った。出産を機に退職し、フリーの立場で地域の介護予防や子育ての指導を経験し、幅広い世代が集う新しい施設をつくりたいと考えるようになった。

 施設の用地探しや資金繰りが難航する中で、十分な子育てもできず、「何のためにやっているのか」と涙したことも。だが「やめたい」とこぼした時に、長男から「苦しいことから逃げようとしてる」と言われたことが、あきらめずに前に進むきっかけになった。

 介護保険制度の改正で要支援の一部サービスが国から市町村に移管され始めた。高齢者は増え続け、介護予防の重要性は一層高まる。「将来は介護サービスも提供し、多様なニーズに応えたい」と夢を語る。

ささき・あゆか 専門学校を中退後、フィットネスクラブ、介護事業会社に勤務。2013年、NPO法人コンディショニング・ラボを設立。会社化を経て14年から現職。趣味は陶芸。京田辺市出身。木津川市で夫と11歳の長男、5歳の長女と暮らす。38歳。

【2015年06月07日掲載】