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富士高分子(城陽市) |
DAP化粧板 |
−米国で宇宙通信用に開発された素材だとか。
DAPは熱硬化性樹脂ジアリルフタレートの頭文字で、世界で初めて化粧板に実用化した唯一の専業メーカーとして約70%のシェアがあります。熱や水に強い上、曲面をはじめ多彩なデザインに対応できるため住宅内装材やシステムキッチンの扉材などで採用商品が増えています。
−技術的な強みは何ですか。
DAP樹脂の含浸シート加工から合板や不燃板への熱圧成形、表面を光沢やエンボス(浮き彫り)に仕上げる金型製作まで一貫して手掛けることです。昨年初めて木目調の新シリーズで見本帳を作製し、開発提案に力を入れています。DAPは水と炭酸ガスに分解され、接着剤も不要なため、健康や環境面からも注目されています。
−建材以外にも用途が広がっているとか。
軽くて強いため国内約40%のランドセルの芯材(しんざい)に使われています。自動車の内装や燃料電池用など新分野も広がっており、「将来は現在3割の非建材を5割に引き上げたい」(田代加平社長)。http://www.f-kobunshi.co.jp
[2007年9月6日掲載]
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