京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > 近江の企業人
インデックス

健康と自然テーマ 湖以外の魅力で誘客

ロイヤルオークリゾート 安田隆昌社長
「ホテル内で長期滞在できるようなガーデンリゾートを目指したい」と語るロイヤルオークリゾートの安田社長
 昨秋、開業以来の大規模な改装に踏み切った「ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ」(大津市萱野浦)が、健康と自然をテーマに、女性客を呼び込もうと、営業活動を強化している。都市型リゾートホテルを目指しているが、改装効果はどのように表れているのか。同ホテルを経営するロイヤルオークリゾートの安田隆昌社長に聞いた。

 −昨年11月1日に改装オープンしてから約半年が経過した。経営状況は。

 「オフシーズンの1−2月は低調だったが、春の観光シーズン到来とともにお客が増えている。改装の柱の一つ、スパ(温浴施設)はリニューアルオープン以来、週末は予約が取れない状況が続いており、婚礼も新設したチャペルと披露宴会場に人気が集中している。一方、宿泊は客単価を上げたこともあり、やや予想を下回っている。現在、高価格商品を扱う旅行代理店を通じて、特に関東での宣伝や販売に力を入れているところだ」

 −お客の反応は。

 「従来は、中高年や修学旅行などの団体客が多かったが、改装後は1人で訪れる30−40代の女性や小グループ客が増えている。1月から実施している1泊2日のモニタープランも総じていい評価をしてもらっている。ホテルには若い従業員が多い。笑顔がいいと接遇面をほめてくださるのはうれしい。ただ、改装でなくした土産物売り場への要望が強く、今後はガーデニング用品と合わせたスーベニアショップを年内にも設けたい」

 −改装では、スパと合わせて、七つの庭の整備にも力を入れた。その狙いは。

 「今回の改装は、健康と自然をテーマにした。スパは、国内でも大きなホテルでは設置しているところがあるが、これだけの広さの庭があるホテルは、本州では他にはないのでは。琵琶湖は日本一広い湖で、西側では比叡山の山並みが美しい。とはいえ、ホテル周辺では泳ぐことができず、瀬田シジミなどの魚介類も数が減っており、琵琶湖だけでお客を呼ぶことは難しい。スパで安らぎ、庭でくつろいでもらい、ホテル内で長期滞在できるようなガーデンリゾートを目指したい」

 −滋賀県は、観光客全体に占める宿泊客数の割合が約一割と少ない。宿泊客増加のためには何が必要か。

 「3月にホームページ(HP)をリニューアルしたが、京都を中心に交通手段を案内している。京都を訪れる観光客に、もっと滋賀に足を運んでもらえるようにしたい。今年は暖冬で、スキーなどに行けない観光客が京都を訪れた。その影響から、当ホテルでも閑散期である二月に稼働率が95%に達した週末もあった。府県にこだわらず、大津や滋賀も京都の観光エリアとして位置づけてPRすべきだろう」

■やすだ・たかよし 京都経済短大卒。語学留学後、ビル管理会社社長などを経て、2005年1月ロイヤルオークリゾート代表取締役就任。京都市出身。33歳。

[2007年5月1日掲載]