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地域貢献に汗流すリーダー育成したい

滋賀県中小企業団体中央会 宮川孝昭会長
「業界を引っ張るリーダーを育てたい」と話す宮川会長
 県内のさまざまな企業団体や協同組合が加入する滋賀県中小企業団体中央会。景気回復の中でも業種、規模によって格差が広がる今、中央会の事業や役割は多様化している。今後、中央会が目指すものは何か。6月6日の通常総会で会長に就任した宮川孝昭氏に、事業方針などを聞いた。

 −前会長の突然の死去に伴う会長就任だが、今の心境は。

 「心構えができていなかったので、まだ実感がわかないのが正直なところだ。中央会はさまざまな団体の集まりで、各団体とも業種も違えば、規模も違い、それぞれ悩みも千差万別。まとめるのは大変だが、多くの人に出会って話をし、私なりの味を出して、努力していきたい」

 −どんな中央会を目指しているのか。

 「単なる要望団体、陳情団体にはなりたくないと考えている。もちろん県とのパイプ役として、知事や県議、県幹部の方々とコミュニケーションを図り、中小企業の実情を理解してもらうことは大切だ。その一方で、会員同士も、もっと交流や連携を深めたい。会員同士でも横のつながりが薄く、地区懇談会を開催しても、かしこまった雰囲気だ。もっとそれぞれの団体の話しに耳を傾け、悩みや問題を共有化していきたい」

 −年間を通じて数多くの事業を展開しているが、今後は、どんな事業展開を考えているか。

 「中央会の事業も、もう少し時代にあったものにしていく必要がある。例えば、立命館大との産学連携事業も、実際は年1回中央会役員と同大学幹部の懇談会を開催しているくらいだ。もっと学生たちが滋賀の企業に目を向けてもらえるような事業にしたい。また、毎年10月に開催している中小企業団体滋賀県大会も、現在は表彰が中心だが、もっと内容の濃いものにしたい。限られた予算と職員の数で、従来事業の上に新しい事業をしていくには限界があり、必要な事業を優先することも必要ではないか」

 −滋賀は、数多くの企業がありながら、団体の顔となる人材が乏しいと言われるが。

 「業界を引っ張っていくリーダーを育てることが必要だと感じている。規模の大きな企業の経営者で、リーダーにふさわしい年代にありながら、組合や経済団体、地域の活動にあまり参加しない人もいる。確かに、公的な役職に就けば時間的にも経済的にも負担となり、各方面からいろんな意見も言われるだろう。だが、地域で会社を営んでいる以上、自社だけでなく地域のためにも汗を流すことも重要ではないか。県内の各分野でリーダーが出て、協力して滋賀を活性化できれば」

■みやがわ・たかあき 彦根西高卒。1963年仏壇メーカー「永楽屋」(彦根市)入社、91年から同社社長。95年5月から2007年5月まで彦根仏壇事業協同組合理事長。県中小企業団体中央会では04年6月から副会長、07年6月に会長就任。62歳。彦根市出身。

[2007年6月24日掲載]