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東近江青年農業者クラブ会長 弓削田信基さん

多様な人材、ブランド強化
「東近江の農業のブランド化を目指したい」と話す弓削田会長(近江八幡市大中町)
「東近江の農業のブランド化を目指したい」と話す弓削田会長(近江八幡市大中町)

 東近江地域の若手農業者でつくる「東近江青年農業者クラブ」が、地元の農業を盛り上げようと奮闘している。3月にあった全国青年農業者会議の優秀青年クラブ表彰では、全国約850クラブの中から最優秀の農林水産大臣賞を受けた。会長の弓削田信基さん(33)=近江八幡市大中町、ブドウ・近江牛肥育農家=に農業の現状や今後の展望を聞いた。

 -クラブの構成は。
 「メンバーは近江八幡、東近江、竜王、日野の2市2町の20~30代の22人。経営している品目はコメ、畜産、果樹、種苗と多岐にわたっている。中には直売所の職員や地域おこし協力隊員など、生産者ではないメンバーも。広い顔ぶれがそろっていることがクラブの強みになっている」

 -強みを生かしたこれまでの活動は。
 「2014年から約3年間にわたって開いたマルシェでは、地元洋菓子店の協力を得てそれぞれの商品を持ち寄って販売した。各メンバーの幅広い経営品目があるからできた取り組みだった。人脈を生かし、地元の農業高と連携し、地域の植物ムラサキの栽培にも取り組んでいる」

 「クラブで定期的に開く勉強会では、多角的な視点を生かした意見交換が活発に行われている。農業は個人事業主も多い。同年代の農業者と情報交換や相談ができる場にもなっている」

 -東近江地区の農業の現状と課題は。
 「農業者も高齢化が進んでいる。担い手不足の解消が必要だ。若手の農業者が集まったクラブとしてどうやってこの問題に取り組んでいくか、姿勢が問われている。まずは次代を担う子どもたちに、自分たちが楽しく農業に取り組む姿をインターネットやイベントなどで発信していくことだろう。農業をかっこいい仕事だと印象づけ、何か面白いことをやっている人たちがいると興味を持ってもらわなくてはならない。農業者のプライドを守るためにも積極的な姿勢で取り組んでいく」

 -農林水産大臣賞の受賞を受け、今後の抱負は。
 「東近江の農業は全国レベルではまだ無名。ブランド力のある地域に勝ち、受賞できたことはメンバーにとって自信になった。これからはプロの集団として十人十色の多様性を生かし、東近江をトップブランド化することが目標だ。今は土壌作りの時期。しっかりと種まきをして2、3年後に大きな花を開かせたい」

【2018年04月29日掲載】