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かるたで大津観光振興

聖地の客に食でアピール
「ちはやぶる~」の歌をイメージし、竜田揚げや生麩を盛りつけた「かるたラーメン」(大津市鳥居川町・ラーメン桃李路)
「ちはやぶる~」の歌をイメージし、竜田揚げや生麩を盛りつけた「かるたラーメン」(大津市鳥居川町・ラーメン桃李路)
かるた煎餅がのった「上の句・下の句スイーツ」。2種類のパフェを楽しめる(大津市松本1丁目・ちっち&みっきーのおいしい料理屋さん)
かるた煎餅がのった「上の句・下の句スイーツ」。2種類のパフェを楽しめる(大津市松本1丁目・ちっち&みっきーのおいしい料理屋さん)

 かるたを通して観光振興を図る大津市で、複数の飲食店がかるたにちなんだメニューを開発し、販売に乗り出した。「かるたの聖地」とされる近江神宮(同市神宮町)を訪れる観光客が増える中、食の面で大津の魅力をアピールする。市観光振興課は「民間業者と連携して、かるた関連商品のブランド化を進めていきたい」と盛り上がりに期待を寄せている。

 大津市松本1丁目の飲食店「ちっち&みっきーのおいしい料理屋さん」は「上の句・下の句スイーツ」(850円)の販売を今月2日から始めた。チョコのカスタードソースやクリームチーズを使った2種類のパフェに、同市観音寺の和菓子店「大忠堂」の「かるた煎餅」を添えている。代表の松島智洋さん(34)は「スイーツを食べて、観光の思い出を残してもらいたい」と話す。

 大津市鳥居川町の「ラーメン桃李路(とうりみち)」も6日から、「かるたラーメン」(850円)を販売している。モチーフは、在原業平の歌「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」。川面に浮くモミジを生麩(ふ)で表現し、竜田揚げを添えた。販売が始まってから1日20食ほど注文があり、リピーターも多いという。店長の伊東繁伸さん(46)は「ラーメンを通じて大津の魅力を伝えたい」と意気込む。

 競技かるたに打ち込む若者を描いた青春漫画「ちはやふる」の実写版映画が3月に公開され、映画の舞台となった近江神宮には3、4両月で、昨年の約2倍となる7万1千人が訪れた。だが市観光振興課によると、観光客の多くは市内で食事や買い物をせずに帰ってしまうという。同課は「観光客を呼び込むだけではなく、お金を使ってもらう仕組みをつくりたい」としており、かるた関連商品のガイドマップ作りや、ホームページ上での情報発信を進めていくという。

【2016年08月28日掲載】