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京の新ブランド 商品化へ 

京都府内の企業グループ 天然素材、染料にこだわり 
田埜さん(左)らがブランド展開を目指す天然染料で染めた素材やネクタイの試作品(京都市上京区)
 西陣織など府内の企業グループが、天然の素材や染料にこだわった服飾品や室内装飾の商品開発を進めている。本物志向の消費者をターゲットに、京都の伝統産業の技術や素材感を生かした試作品づくりを進めており、今年9月下旬から販売を目指す。
 製造業中心につくる京都産業21の商品開発グループ(京都市下京区)が、西陣のネクタイメーカーや縫製業の若手らと組んで企画。これまで京都造形芸大生らとともに「祇園音(ギオーネ)」のブランド名でネクタイを制作してきたが、商品の幅を広げたブランド展開で新たな市場開拓を狙う。
 製作は、外部の染色業者やデザイナーと提携するが、企画から生地や染料の調達、加工までグループで手がける。「自然素材の柔らかさや、手づくり感」を打ち出し、絹や綿素材をクスノキやヤシャ、アカネなど草木で染めた秋冬向けのネクタイ、スカーフ、マフラーを試作。6月下旬に小売店やアパレル関係者ら向けに、開発品を展示・発表する。
 染色以外にジャカードで地紋を入れたり、プリント加工を施すなどメンバーが持つ技術を生かし、洋服や寝具、インテリア関係の商品も加える予定。
 商品開発グループの川並宏造さん(50)は「市場調査を進めながらグループの法人化したい」と意欲的。また、ネクタイ製造の田埜芳浩さん(42)は「手づくりなら売れる時代ではない。素材やデザインなど中身を求める消費者の支持を得られるブランドに育てたい」と意気込んでいる。

【2006年5月30日掲載】