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「黒毛和牛」「秋田米」高級食材 海外電子販売

野洲の物流サービス
 物流サービスベンチャーのアディレクト(野洲市)は、農協と提携して日本産の食材を本場の高級食材として海外に売り込む電子商取引サイト「グルメジャパニーズイングレディエンツ」の運用を始めた。和牛やコメなど10品目の商品を産地農協など経由で調達、和食の人気が高い米国向けでまずスタートし、将来的には欧州や中国でも事業を展開する方針だ。
 アディレクトは2000年設立で、IT技術を使った物流ネットワークの支援事業のほか、農産物の生産履歴管理や電子商取引のシステム開発を行っている。昨年5月から食材の輸出事業に始め、既存ノウハウを生かせる電子商取引サイトを開設した。
 サイトで取り扱う食材は、鹿児島県の黒毛和牛や秋田県産のコメ、うどん麺やしょうゆなど加工品も含めた10品目。各産地の農協や食品メーカーと提携、高品質な商品を効率よく集荷するルートを確立した。サイトで受注した分を直接仕入れ、米国の物流販売子会社を通じて顧客に届ける。
 サイトは英語表記で、2月1日から運用を始めた。利用者として和食に関心の高いホテルやレストランオーナーを想定。生育方法を示す生産履歴の情報も見られ、品質の高さをアピールしている。今後、近江牛など高品質食材の仕入れルート確保も進める。
 世界的な和食ブームを受けて、欧州や中国での事業拡大も目指している。食材輸出事業の年間売上高は、これまでから倍増の6億円以上を見込む。同社は「サイトの利便性も生かし、国内にとどまらない農産物の新たな販売ルートを築きたい」(ユビキタスソリューション本部営業部)としている。

【2007年2月28日掲載】