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“不安定”な妊婦 病院外で手助け 訪問し相談受け、散歩に同行…

京のキュアリンクケア
仕事場で書類作成に取り組む谷口さん。妊産婦向けへのPRが今後の課題(京都市南区・府女性総合センター女性チャレンジオフィス内)
 出産を控えた妊婦の心の支えとなり、産後の子育てを手助けするベンチャー企業のキュアリンクケア(京都市南区)がこのほど、本格的なサービスを開始した。精神的に不安定な妊産婦の相談に乗り、多彩なメニューで支援する新サービスで、少子化社会に安心して妊産婦が子供を産める環境整備を目指している。
 同社の谷口知子代表は京都市内の病院で4年前まで働いていた元看護師。仕事の中で出産期に不安を抱える妊婦が多いことから、妊産婦が泊まりがけで訪れる韓国の産後ケア施設も視察。助産師や保健師など看護職の協力スタッフを募り、病院外で妊産婦を支援するサービス会社を2005年に立ち上げた。
 業務内容は妊産婦が精神的に不安定になる妊娠から出産後1年の間に、同社は看護職の経験を生かして定期訪問で相談に乗りながらアドバイス。妊産婦と信頼関係を築き、散歩や食事、買い物への同行も行い、妊娠期から出産期までの写真集の作成なども手がける。電子メールでのコミュニケーションも交え、サービス価格は妊娠から産後6カ月までのケアで35万円程度。
 同社のビジネスモデルは2004年の起業家コンテスト「ドリームゲート近畿」で一般審査委員特別賞1位を受賞。府の女性チャレンジオフィスを拠点に、2年の準備期間を経て本年度からホームページも立ち上げ、本格的に営業を始めた。
 将来的に法人向けの福利厚生サービス提供も予定している。谷口代表は「妊産婦は不安定な期間に想像以上に悩んでいる。人生の始まりと家族形成のスタートの貴重な時期に、家族全体をサポートできるようなケアに取り組みたい」と話している。

【2007年6月22日掲載】