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停電でも非常口光る 蓄光式標識

エルティーアイ開発
防災用に需要が伸びている蓄光式の避難誘導標識(京都市下京区・エルティーアイ)
 蓄光材料ベンチャーのエルティーアイ(京都市下京区)が開発した蓄光式の避難誘導標識が急拡大している。昨年12月に消防庁の適合認定を受け、工場や店舗などで導入が進んでいるほか、東京都営地下鉄が駅施設に全面採用した。災害で停電しても光り続ける性能が評価されている。

5時間以上 文字ばっちり 採用が急増

 蓄光式標識は、太陽や白熱灯などの紫外線エネルギーを吸収し、暗部で可視光線に変える仕組み。
 輝度は蓄光が終わった1時間後でも1平方メートル当たり45ミリカンデラで、5時間以上、文字や絵が十分見える。電気が不要なため昨年の消防法告示改正で正式な消防設備に加わった。
 東証二部上場の産業資材メーカー、クリヤマ(大阪市淀川区)と昨春販売代理店契約を結び、販売や施工の体制も大幅に強化した。
 2001年の会社設立以来すでに約100社・団体に数万枚の標識を納めた。工場やビル、地下街など向けが多い。また今春には東京都が都営地下鉄の地下駅約90駅への採用を決めた。すでに半分の駅の約8000カ所でクリヤマが設置を終えたため、本年度の販売は前年度比2倍を超える見通し。
 8月下旬には輝度を2割高めた新製品も投入する。坂部昌一エルティーアイ社長は「防災設備としての認知度が着実に高まってきた。今後は電力使用量削減など環境面の特性もアピールしたい」と話している。

【2007年8月14日掲載】