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壁面緑化 ツタよりコケで

京の「モスネット」 建設会社と共同開発
学研都市のベンチャー企業が共同開発したコケの壁面緑化工法(京都市山科区・シーレックス本社)
 建物の壁面をコケで緑化する工法を、建設会社シーレックス(京都市山科区)と関西文化学術研究都市のベンチャー企業モスネットジャパン(精華町光台)が共同開発した。環境と景観保全の両面の効果が期待できる。土を使わないことで大幅な軽量化を実現した。近く受注を開始する。

土使わず軽量化 自動で水まき

 壁面緑化はツタが主流だが、保守管理が簡単なコケを採用した。コケの壁面緑化設備は全国でも珍しいという。建物の屋上だけでなく、壁面も緑化することで、顧客に地球温暖化防止や景観保全につなげてもらう。
 基盤上に特殊な樹脂製の保水シートを乗せ、コケの根に当たる部分をからませる仕組みで、土を不要にしたのが最大の特徴。コケは乾燥に弱いため、自動的に水をまく装置を取り付ける。
 土を使った場合は重さが1平方メートル当たり60キロにもなるが、開発した製品は同3キロに抑え、落下防止のための耐久性や施工時などの利便性向上を実現した。厚さも2センチにまで薄くした。
 シーレックスは、京都市の助成を受けて本社にコケの壁面緑化設備を設置し、3カ月近く試験した結果、安全性やコケの生育などを確認した。
 壁面の温度はコケを設置していない時に比べて最大約20度下がったとしている。価格は1平方メートル当たり3万円程度となる見込みだ。

【2007年8月28日掲載】