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京の一等地で起業しよう

四条烏丸近くにオフィスビル 小区分 破格賃料で
京都の一等地でベンチャー企業も支援する分譲オフィスビル「オフィスワン四条烏丸」(京都市下京区)
不動産業のKTPコーポレーション(京都市下京区)は、四条烏丸近くに京都初の大規模な区分所有オフィスビル「オフィスワン四条烏丸」をこのほど開設した。購入者が部屋を小さく区分して小規模オフィス(SOHO)も運営できる分譲オフィスビルで、ベンチャー向けのレンタルブースも設けて一日から起業家の募集を始める。京都の一等地で起業できるインキュベーター施設として人気を集めそうだ。

 室町通四条下ル鶏鉾町に新設したビルは十三階建て、延べ床面積約二千五百平方メートル。光回線や複合機、自動施錠が完備され、共用の会議室もあり、オフィス機能を備えている。総事業費は二十四億円。
 ビルは、事業主の音心(中京区)が、IT系企業などに都心部のオフィス需要が高まっていることから、分譲マンションの発想を取り入れ、オフィスの分譲システムを導入して建設。購入者は他人に賃貸も可能で収益物件としても活用でき、交通の便もよいため、人気となり、購入契約はほぼ済んでいる。
 ビルを管理運営するKTPは、ビルの付加価値をさらに高めるため、二階部分には起業支援施設「ベンチャー・ドリームオフィス」も開設。月々三万八千円(保証金なし、共益費一万円、入会金十万円)と京都の中心部では破格の賃料で二十二ブース(2・8−3・5平方メートル)を用意。また個室オフィスも設け、ベンチャー向けに貸し出すことにした。
 ビル内には会計事務所が入り、入居したベンチャー企業へ税務や会計面で経営支援業務も行い、退職した会社員や学生など多彩な起業家の育成を目指す。
 音心の山本泰社長は「ベンチャーが普通は借りられない一等地でビジネスが始められ、四条烏丸の活性化にもつながる。大学が多い頭脳の町・京都で起業家が育ち、世界に向けて新しい『烏丸の風』を起こしてほしい」と話している。

【2007年9月1日掲載】