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ゲーム、知育ソフトに力

京都エンタテインメントワークス (京都市下京区)
ゲームやソフトの制作が進む京都エンタテイメントワークスの社内。手前にあるのが、「ベルサイユのばら」などをテーマにした歩数計(右)と、情報端末に配信を始めたゲーム「花火職人になろう」の画面(京都市下京区)

 ゲームソフトや電子玩具、ウェブサイトを企画開発する。創業2年とまだ新しいが、市場が急拡大しているスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末向けのソフト開発に力を入れる。玩具選びに関するサイトを運営するなど、知育分野も得意とする。

 昨年8月には、上野和孝社長が以前の勤務先で開発したゲーム「花火職人になろう」を、iPhone(アイフォーン)向けに変えて発売。ソフトを配信しているアップストアの週間ランキングで2位に入った。画面上で花火を打ち上げる無料ゲームで、12月には自分で花火玉をデザインし花火ショーをできる有料版を配信した。気軽に操作できる上、自分で作り込みができるとして、今夏の盛り上がりに期待する。

 現在の事業の主力は電子玩具などの受託開発。人気漫画やアニメをテーマにした歩数計を製作した。歩数に応じてストーリーが展開する仕掛けで、歩数や体重を入力すると健康管理についての助言を得られる専用のウェブサイトも開設した。社名通り、楽しさを加味したソフトやツールの開発で独自性を追求し、「今後は自社開発の事業を伸ばしていきたい」(上野社長)。

 玩具選びのサイト「おもちゃプラス」は、子どもが遊んだおもちゃについて親に感想や改善点を報告してもらい、公開する。「少子化とはいえ、勉強に対する保護者の関心は高い」として、就学前の子どもを対象にした携帯電話向けクロスワードゲームも開発した。

 会社設立のきっかけは、上野社長が勤務していたソフト受託開発会社の倒産だった。もともと独立志向はあったが、取引先から仕事を続けるよう頼まれたこともあって、仲間4人で会社を立ち上げた。当初は仲間の家や取引先の事務所の一角で業務を続けていたが、約3カ月後に京都リサーチパーク(京都市下京区)に本社を置くことができた。2010年10月期の売上高は約3千万円。フェースブックなど新分野への参入や知育事業の強化で、「まずは従業員数を現在の6人から10人ほどに増やしたい」としている。

上野和孝(うえの・かずたか)社長

 立命館大理工学部卒。神戸市のゲームソフトメーカー、大津市のソフト受託開発会社を経て、2009年1月に前社のスタッフと京都エンタテインメントワークスを設立。亀岡市出身。37歳。

【2011.02.28掲載】