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スマホ使い美肌診断

洛洛.com(京都市中京区)
スマートフォン向けの肌診断ソーシャルアプリ「ボーテカム」は、専用小型カメラで撮影すると拡大画像と肌質などの分析結果が表示される(京都市中京区)

 スマートフォン(多機能携帯電話)に取り付けた小型の拡大レンズ。そっと頰にあて、カメラ機能で撮影すると、5〜15秒ほどできめやシミ、潤いなど肌の状態が、5段階のグラフで表示される。同じ肌質の人が一覧で紹介され、それぞれどんな化粧品を使い、どう評価をしているかも見ることができる。

 肌画像解析とSNS(会員制交流サイト)を組み合わせたスマートフォン向けアプリ(ソフト)「ボーテカム」。京都府の経営革新計画承認を受け、来年早々のサービス開始にもかかわらず、すでに注目を集めている。

 安達貞雄社長は「女性にとって美容は、世界共通の関心事。3年後に世界で200万人の会員数を獲得し、日本のスキンケア文化を広めたい」と意気込む。

 ソフトウエア会社に勤めていた安達社長が、5年前に起業した。交通管制システムなど業務用ソフトの受託開発から始めたが、当初から自社の独自商品を作りたいと考えていたという。創業翌年、携帯電話向けに肌画像診断コンテンツを開発したものの、会員数はさほど伸びなかった。「診断するだけで、それ以上の発展がない。私自身、面白くなく、開発者の自己満足だった」と振り返る。

この数年でSNSやツイッターなどのサービスや、情報ツールとしてのスマートフォンが急速に普及。「これなら、もっといろんなことができる」。今年に入り、スマートフォン向けとして新たに「ボーテカム」の開発に取り組んだ。

 アプリは、利用料を無料とし、化粧品会社からの広告料で収益を確保する予定。現在、サービス開始に向けた準備するとともに、頭皮の状態も撮影できるよう、拡大倍率を現在の30倍から80倍に引き上げる小型レンズの開発も進めている。

 安達社長は「美しい肌づくりは、食事や生活習慣の改善なども必要で、結果的に健康にもつながる。その一助になれば」としている。

安達貞雄(あだち・さだお)社長

 京都成章高を卒業後、専門学校を経て京都のソフトウエア企業で交通管制システムの開発に携わる。退社後、2006年10月に洛洛.comを設立。京都市右京区出身、40歳。オフィスは京都市中京区御池通間之町東入ル。

【2011.12.26掲載】