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いろんな世代に柔軟に対応することが大切

ホテル京阪京都営業課係長 佐藤順子さん
ホテル京阪京都営業課係長 佐藤順子さん
 チェックインする宿泊客を出迎えるフロントはホテルの顔。最初の印象で泊まる人の気分も変わる。そんな重要な業務を十五年担ってきた。
 「ホテル業はいろんな世代の宿泊客に柔軟に対応することが大切。幅広い知識を得ることが宿泊客との会話につながる」
 子供のころからホテルのフロントにあこがれていた。さっそうと客をもてなす仕事ぶりが格好良かった。「子供時代はおとなしく、コミュニケーションが苦手なほうだった」というが、学生時代に百貨店の玩具売り場でアルバイトをしながら接客業の基本を学んだ。
 大学では文学部で英米文学に没頭し、米国に留学。英会話を身につけて就職活動ではあこがれのホテル一本に絞った。見事、ホテル業へ就職を果たし、一年目からフロント業務に就いて電話応対などを担う修行の日々。先輩からさまざまなことを学び、必死に励んだが、最初は「商品販売と違い、売る商品がないホテルでサービスだけでもてなすことの難しさを感じた」という。
 ホテル京阪グループでは女性管理職の一期生。十人の女性社員のまとめ役でもあり、同僚を指導することも増えてきた。世代の違いもある。細かい点まで指摘するのは難しい。「業務上支障のない点を指導のラインと心がけている。それでも新人が年数を経て成長を感じる時が楽しい」と管理職も徐々に板についてきた。
 泊まり勤務もあり、休日は不規則だが、暇ができれば外を出歩く。フロントは宿泊客への情報提供も担う。観光地の視察は欠かせない。「外国人客が多いので道案内のために季節ごとのガイドブックに目を通し、交通手段なども確認しておく」と常に仕事モード。趣味の海外旅行でもホテルの接客対応を常に見ながら参考にしてしまう熱心ぶりだ。
 最近では、ホテル内に飾る絵画の選定も担うようになった。忙しい毎日が続くが、「京都はリピーターが多いので、『ああ佐藤さんがいてよかった』という宿泊客が毎年来てくれると本当にうれしい。将来はホテル内のインテリア担当もやりたい。女性従業員の目標とされる社員になることが理想ですね」と夢はふくらむ。

さとう・じゅんこ 梅花女子大卒。1993年ホテル京阪京都入社。営業課でフロント業務を中心に務め、2003年に主任、06年3月から現職。趣味は旅行や華道。休日は勉強を兼ねた名所めぐりなど、外を出歩くことが多い。京都市伏見区出身。37歳。

【2008年4月20日掲載】