京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > MyウェイMyライフ
インデックス

福利充実 働く意欲高め

宝酒造ビジネスサポートセンター 人財サポート課専任課長 松井光子さん
宝酒造ビジネスサポートセンター 人財サポート課専任課長 松井光子さん

 企業の福利厚生の充実は、社員の働く意欲を高めるために欠かせない。「人を会社の財産と考え、サポートすることが役割」と所属している部署の重要性を語る。
 専任課長として、社会保険など法律に基づく福利厚生制度の運用を担っている。専門知識が必要なため、普段から本やインターネットで情報収集に努めている。もう一つの大きな仕事として、社員が一定金額分のポイントを使い、育児支援や宿泊施設の利用補助などの福利厚生メニューを選ぶ制度の運用を四年前の制度導入直後から任されている。
 当初は「使い方が分かりにくい」という苦情も受けた。メニューの充実を図る一方、社内広報などで利用方法を周知し、積極活用を地道に呼び掛けてきた。宝ホールディングスを含む全社員のポイント消化率は二〇〇六年度に91・5%と、同じ制度を持つ企業の中でも高水準にあることがうれしいという。
 高校卒業後の進路を決める時、保育士を目指して進学する道も考えたが、周囲の勧めもあって宝酒造に就職した。情報システムの仕事に三十年近く携わり、プログラミングの技術も身に付けたが、八年前に人事部労務課へ。分からないことを周りの社員に聞いてばかりいると、上司に「人に聞くのは簡単。でも、まず自分で調べてみなさい」と助言された。資料や本に目を通すと、知りたいことだけでなく、関連する事柄も学べることを知った。
 これまでの歩みを振り返り、「気が付けば今の立場にいたという感じ。仕事上、女性であることを特に意識したことはない」と自然体だが、「自分のあとに続く女性のためにも、今の務めをしっかり果たしたい」と責任感の強さをのぞかせる。
 昨年、第一種衛生管理者の資格を取得した。「学ぶことはいくつになっても楽しい」という。社会保険労務士にファイナンシャルプランナーと関心の対象は尽きない。「いつも目標を持っていたいから」と笑って語る。

まつい・みつこ 日吉ケ丘高卒。1972年宝酒造に入社。情報システム部や人事部などを経て、2004年4月から現職。休日はテニス、京都市内の紅葉の名所巡りなど体を動かすことが多い。京都市東山区出身。54歳。

【2008年5月11日掲載】