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現場の思い 生かしたい

関西電力京都支店お客さま室 ネットワーク技術グループリーダー 前田亜紀さん
関西電力京都支店お客さま室 ネットワーク技術グループリーダー 前田亜紀さん

 電力量を調べる電力量計など一般家庭向けの配電設備のシステム管理を統括している。管轄範囲は京都府内と福井県の一部。グループ員三人のまとめ役となり、各地の営業所をこまめに訪問して現場の意見を聞いて回る。「現場の知識が助けになるのでコミュニケーションを大切にしている。現場の思いを生かしながら本社の考えを融合したい」と支店から現場を支援する仕事に力を注ぐ。
 大学在学時は電力について学んでいた。「もともとエネルギーに興味があり、漠然と地球環境の大切さを意識していた」という。風力発電などを研究していたことから電力施設を見学。さらにエネルギーへの関心は高まり、関西電力に入社を決めた。
 「入社当時は技術職の女性はほとんどいなかった」という。作業服とヘルメット姿で大阪市内の現場を回り、配電設備の保守作業に携わった。徐々に設備の設計までかかわるようになり、「どこに電柱を立て、配電盤を付けるのか。自分で描いた図面が出来上がっていく現場が面白かった」
 本店勤務時には社内の組織改正にかかわり、人材育成部門を担当。当時は宿直勤務や現場作業などで女性社員の受け入れが整っていなかった。それらの社内ルールを見直し、育成部門では体系的なカリキュラムの構築にも携わり、「前から思っていたことを実現できた」という。
 現在の京都支店は初の勤務で七月で丸一年を迎える。「京都は都市部と山間部の両方がある支店。歴史が古く、住民に地元に対する思いを感じる」という。ただ、大阪市内から通勤しているため、「結婚してから休みの日は家事ばかり。なかなか京都を見て歩く時間がない」と苦笑い。
 担当している部門の業務は幅広い。「まだ知らないことがたくさんある。いろんな業務を経験して将来は会社の中で全体的なことができる仕事に携わりたい」と仕事に励む毎日。中堅社員となった現在、増えてきた後輩社員とも積極的にコミュニケーションをとっている。女性社員の悩みを聞くことも多く、「自分自身が女性社員の一つの事例になれるように家庭と仕事をうまく両立させていきたい」と心に誓う。

まえだ・あき 神戸大工学部卒。1995年関西電力入社。難波営業所に配属後、現場で配電設備の保守・建設などに携わり、大阪南支店、本店、和歌山支店などの勤務を経て、2007年7月から現職。和歌山県出身。35歳。

【2008年5月18日掲載】