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経験重ね古巣で力発揮

びわこ銀行フォレオ大津 一里山出張所開設準備室長 青木貴美穂さん
びわこ銀行フォレオ大津 一里山出張所開設準備室長 青木貴美穂さん

 十一月に大津市で開店する個人特化型店舗のトップに就く。大型商業施設「フォレオ大津一里山」に入る出張所で、単独店舗としては同行で初めて行員全員が女性になる。「女性同士のチームワークを大切にしながら、お客さまが満足できるお店をつくりたい」と意気込む。
 新店の開設準備であわただしく過ごす。中途採用者の面接や制服選びを終え、現在は資産運用相談や銀行業務のコンプライアンス(法令順守)などを教える。九月下旬から始める営業活動の準備にも余念がない。
 びわこ銀行には現在、支店長、出張所長とも女性がいないため店舗責任者では唯一の女性になる見通し。周囲からのプレッシャーは大きいが「顧客の目線を忘れずに、気軽に相談にきてもらえるお店にしたい」と気負いはない。
 びわ銀の前身、滋賀相互銀行に入行後、瀬田支店に十二年間勤め、預金業務を主に担当した。一年目は、失敗すると自分に腹が立ち、悔し泣きすることもあったが、五年目ごろから変わった。
 「自分たちが引っ張らないといけないと思うようになると、だんだん仕事がおもしろくなった。お客さまに喜んでいただくと元気をもらえることにも気付いた」
 充実した行員生活を送る中、一九九四年に結婚した。子育てに専念するため出産を控えた九六年に退職。だが、長男が生まれた後も慣れ親しんだ仕事への思いを断ち切れなかった。子どもの昼寝の間に集中して勉強した。ファイナンシャルプランニング技能士の資格を取得し、二〇〇〇年に証券会社に再就職した。さらに株式や経済の仕組みを学んだ。
 二年余り勤めた後、びわ銀が退職者の再雇用制度を導入したことを知り、早速、応募した。即戦力として〇五年に発足した資産運用のためのマネーアドバイザリー営業部に配属になった。「資産運用の相談はお客さまの困りごとを聞き、役に立つ提案をすること。これまでに得た知識を活用できる」と仕事に走り回った。
 「仕事は厳しいが、どんな小さなことでもやりがいや目標を見つけると楽しくなる。そうすればモチベーションも維持できる」。働く楽しさを教えてくれた銀行に戻り、新たな経験を積み重ねながら、仕事の魅力を再確認している。

 あおき・きみを 大津商業高卒。1984年滋賀相互銀行(現びわこ銀行)入行。瀬田支店などに勤務後、96年退職。証券会社を経て2005年びわ銀に再就職。今年6月から現職。趣味は家族で楽しむ国内旅行。大津市在住。43歳。

【2008年9月14日掲載】