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上と下をつなぐ架け橋。将来は店長も務めたい スーツ販売、論理と感性で

オンリー ザ・スーパースーツストア 四条烏丸店 店長代理 重森靖子さん
オンリー ザ・スーパースーツストア 四条烏丸店 店長代理 重森靖子さん

 一年前に出していた希望が昨年九月、やっとかなった。やってみないと分からないこともある、と飛び込んだ店長代理の仕事。シーズンごとのキャンペーン展開やスタッフの仕事のチェックに携わり、責任の重さを感じている。
 もともとものづくりに興味があり、オーダースーツも手がける紳士服製造販売の同社に入社した。最初の一年半はオーダーが主力の店舗に配属された。スーツの生地や仕立て方など今まで知らなかった知識を頭にたたき込んだ。ある時、来店客に生地の種類をすべて説明しようとして、「そんなこと聞いてないという表情をされ、接客の難しさを実感した」という。四条烏丸店のオープンと同時に移った。既製服を扱っており、スーツのトレンドを学んだ。
 店長代理は三人。うち二人が女性だ。初めはまとまりきれず、譲り合って結論が出ないこともあった。次第に互いの得手不得手を知り、仕事を分担できるようになった。自身は時季ごとのキャンペーンや、新作の売り場展開を担当する。「どう工夫するか考えて提案でき、楽しい」
 昨秋からの不況の影響は感じている。「スタッフの気分が下がると店の雰囲気も悪くなる」と、明るい店作りを心がける。二十、二十一歳と若い販売員が多く、「周りの空気に流されやすい面があるから」と冷静にみる。普段から体調の変化に気を配り、各販売員に適した注意の仕方を心掛ける。店長のやり方を見て学ぶことも多いという。店長代理は「上と下をつなぐ架け橋」と職場全体を見渡す。
 女性用スーツも取り扱うため、女性客も多い。接客で気を付けるのは、男性にはシルエットなどを論理的に説明し、女性には感性的な言葉を掛けることという。現場に立っているからこそ気付く、細かなことも大切にする。スーツの値段のシールが取れにくければ担当部署に伝え、糸でタグを付ける方法に変わったこともある。
 休日には百貨店やほかの紳士服店を訪れ、流行を研究する。「いま販売の現場にいられることが楽しい。将来的には店長も務めたい」と笑顔を見せた。

しげもり・やすこ 佛教大文学部卒。2005年4月オンリー入社。オーダースーツが主力のインヘイル・エイクスヘイル烏丸店、同京都北山本店などを経て、06年9月にザ・スーパースーツストア四条烏丸店勤務。08年9月から現職。彦根市出身。26歳。

【2009年1月18日掲載】