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インデックス

広い視野でデータ作成

ワタベウェディンググループ 経営企画室係長 大石彰子さん
ワタベウェディンググループ 経営企画室係長 大石彰子さん

 企業が事業戦略を練る上で、自らの現状を正しく映すデータは欠かせない。その作成を昨年七月から担っている。国内五十店舗の挙式プランやドレスの受注状況などを定期的に集約したデータは、経営陣の資料にも使われる。正確さと早さが求められる重い役目だが、「良いプレッシャーでもある」とやりがいを感じている。
 入社から十五年間は、店舗勤務を中心に歩んできた。初めの配属先は京都市上京区の京都グランドプラザ。就職面接で訪れ、展示された挙式用ドレスを見て「こんな華やかな場所で働きたい」と思った店舗だった。ここで十一年間、列席者向け衣装の貸し出しや挙式プランの販売などを手掛けた。〇二年には四条河原町店の開設に携わり、初代店長を務めた。
 「顧客に喜んでもらうことが何より楽しかった」と振り返る。挙式を終えた顧客から礼状が届くと励みになった。現在も年賀状の交換を続けている人もいる。「婚礼という人生の大きなイベントを迎えるカップルを支えたい」と仕事に打ち込んだ。
 〇四年から本社勤務となり、営業本部でのデータ分析などを経て、管理本部内の現在の職場に異動した。当初は慣れない仕事に戸惑ったが、店舗中心だった視野が会社全体に広がり、「管理部門が営業部門の土台を支えている」と思うようになった。
 新たな試みにも挑んでいる。昨年九月から管理本部の予算進ちょく率などを本部全体だけでなく、部署ごとにまとめて社員に公開するようにした。管理部門の社員にも、コストに対する営業部門のシビアな感覚を持ってもらうためだ。経理システムを活用してデータの入力作業を簡略化するなど業務効率の改善にも努めている。
 今の職場で、顧客と直接つながりを持つ機会はほとんどない。「けれども、顧客の声や反応は国内外の店舗から伝わってくる。もっと多くに喜んでもらえるよう、自分にできることをしたい」と力を込める。

おおいし・あきこ 鴨沂高卒。1989年にワタベ衣裳店(現ワタベウェディング)に入社。京都や滋賀の店舗勤務を経て2004年に営業本部、08年7月から現職。休日は5歳の長女と草花を世話するのが楽しみ。京都市左京区在住。38歳。

【2009年3月1日掲載】