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ニーズ応え新講座開拓 受講生がありがとうと笑顔で帰っていく姿がうれしい

JEUGIAカルチャーセンター西友山科店長 池田奈津子さん
JEUGIAカルチャーセンター西友山科店長 池田奈津子さん

 キッズチアダンス、レコーディング技術など、ジャンルを問わない多彩な講座を四月から始める。店長になって十カ月。募集している約百七十講座の中に自らの企画を並べた。「きちんと自分で立案できたのは初めて。自信作です」と笑顔を見せる。
 地域性から他の店舗に比べて子ども向けの講座が多い。キッズチアダンスは、そんな講座がないか尋ねてきた一本の電話がきっかけだった。「できる限りニーズに応えたい」と、つてを頼って講師を探し、実現させた。テレビや雑誌をチェックし、流行にアンテナを張り巡らせる。
 JEUGIAに入るまで、病院事務や会社事務など派遣社員としてさまざまな職場を経験した。三十六歳の時、体調を崩したこともあり、将来への不安が募った。好きな音楽で気分転換にと通い始めた同社のギター教室がとても楽しく、生きがいを感じた。
 そんな折、店長候補を募集していることを知った。三十代前半までの年齢制限が多い中で五十歳前後まで門戸が開かれていたため、すぐ応募した。ギター教室での経験から「今度は自分が人に何かできるかもしれない」と感じた。
 最初一年は現場で見習いをし、昨年五月に店長を任された。ただがむしゃらに働いた。スタッフにうまく指示できず、自分で抱え込んでしまいがちだったためだが、徐々に仕事を振り分けられるようになった。本部との調整に悩むことも多いが、「現場の人が働きやすい環境をつくりたい」との思いで職場を見回す。
 約六百人にのぼる受講生の顔と名前を合わせるのは大変だが、店内に生徒作品を飾り、極力コミュニケーションをとれるよう努めている。「ようやくいろんなことがすっと分かるようになってきた。今、仕事が楽しい」
 最近は団塊の世代の生徒が多く、全く楽譜を読めない人もギターやウクレレを習いに来る。サクソホン教室に通う七十四歳の男性が講師の勧めでボーカルトレーニングを始めたこともあった。「講座を終えた受講生がありがとうと笑顔で帰っていく。その姿がうれしい」。思いやりと笑顔を忘れず、これからもセンターを運営していくつもりだ。

いけだ・なつこ 2007年5月にJEUGIAに入り、カルチャーセンターフォーラム御池で勤務。同11月に「西友山科」に移り、昨年5月から現職。音楽ライブに行くのと鴨川の岸辺でギターを練習するのが趣味。東近江市出身。40歳。

【2009年3月8日掲載】