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いきいき働ける環境に

オムロン人財センタ人事部主事 浅野有香さん
オムロン人財センタ人事部主事 浅野有香さん

 入社二年目から十六年にわたり人事畑で働くベテラン。昨年十月、経験を買われ、女性が働きやすい職場を目指す社内プロジェクトのメンバーに選ばれた。「女性が活躍できる素地をつくっていきたい」と意気込む。
 オムロンは託児所を社内に設けたり、長期休暇制度も整えるなど、「女性の支援は充実していると思う」。一方で、女性の平均勤続年数や退職年齢は依然、男性と差があるといい、「見落としている課題がまだあるのかもしれない」と考える。
 女性社員を対象に行ったアンケートで見えてきたのは、「お手本になる女性社員が身近にいない」という悩みや「上司からもっと期待されたい」といった思いだった。具体的な取り組みはこれからだが、「まずは女性社員が情報交換できるようなネットワークが必要。管理職にも女性社員への接し方を工夫してもらうことが大切だ」と感じている。
 全社的な人事制度の運用も大事な仕事だ。成果主義の要素を取り入れた現行制度は二〇〇三年の導入だが、仕事の達成度がわかりやすい半面、チームワークが取れなくなったとか、他部署の仕事に無関心になったなどの指摘もあるという。「社員がいきいき働ける環境をつくるのがわたしたちの役割。見直しの議論に加わりたい」と話す。
 周囲の自身に対する評価は「責任感が強い人」で一致する。「プライベートも大事にしたいタイプなのだけど、目の前の仕事は最後までやらないと気が済まない性格。実際は仕事人間になっているかも」。全社的に人事システムを入れ替えた五年前、担当者として導入準備に奔走し、「最初は無理に思えたスケジュールをこなせたことで自信になった」と振り返る。
 部内に女性の後輩もでき、「頼られる先輩にならなくては」という思いを強くしている。人事や労務の書籍を読んで知識を仕入れたり、21世紀職業財団が主催する女性リーダー向けの講座を受けるなど、自己研さんに励む日々だ。「人事は地味な部署だけど、緻密(ちみつ)さが求められる重要な仕事に変わりはない。後輩の意欲を高めるためにも、自分の姿を通してがんばれば報われることを示したい」

あさの・ゆか 京都女子短大卒。1992年にオムロン入社。センサー開発室や人事勤労部などの勤務を経て、2003年から人財センタ人事部。08年3月から主事。宇治市出身。37歳。

【2009年3月29日掲載】