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挙式前の不安 取り除く

ウェスティン都ホテル京都営業部宴会予約課イベントコーディネーター 山本真理子さん
ウェスティン都ホテル京都営業部宴会予約課イベントコーディネーター 山本真理子さん

 「もっと長く顧客と付き合える仕事がしたい」

 家具店で販売業務に従事していたころからの思いがあった。転職を決意。結婚式の運営を手がけるブライダル部門の募集を見つけ、二十五歳の時にウェスティン都ホテル京都に入った。

 どのような挙式をしたいのか。時間をかけてカップルに要望を聞く。招待状、花の種類、会場のしつらえや余興など、来訪時の相談やメール、電話などでオーダーに応えながら準備を整えていく。「京都だけに和へのこだわりが強く、ケーキ入刀の代わりにダルマの目を入れた人もいた」

 昔から人と話すのが好きだった。それでも最初は客とのコミュニケーションで距離のとり方に戸惑った。式に臨むカップルにはそれぞれの世界がある。どこまで足を踏み入れてよいのか模索が続いた。「年上や年下などさまざまなタイプの人がいるので、その時々によって自分のキャラを変えないと難しい。結婚式前に不安をできるだけ取り除くようなアドバイスを心がけている」という。

 年間に約百件程度の結婚式を担当する。最近は信仰にとらわれないオリジナルの人前式が増えており、昨年は人前式向きの特別会場「コクーン」の開設プロジェクトにも携わった。色とりどりの光と音で演出する幻想的な空間で優しく包み込むのがコンセプトだ。「バージンロードの歩調に合わせて動く光などにこだわった。繭(まゆ)のような空間から二人の新たな人生が生まれる感じにしたかった」

 「山本さんが担当でよかったと言われるのが一番うれしい」と仕事へのやりがいを話す。「結婚記念日に二人が子供を連れて来たりするとほっとする。ずっとつながっている感覚を大切にしたい」。笑顔がほころんだ。

やまもと・まりこ 京都市立銅駝美術工芸高ファッションアート科卒。06年ウェスティン都ホテル京都に入り、営業部宴会予約課配属。カラーコーディネーターの資格も持つ。趣味は自然散策。京都府井手町出身。27歳。

【2009年5月3日掲載】