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茶と漢方で心身癒やす

イスト社長 山口真輝さん
イスト社長 山口真輝さん

 京都市中京区の錦市場に生薬やハーブをブレンドした健康茶を出す薬膳(やくぜん)カフェ「京都きれいや」を構えて一年半になる。漢方の知識を生かし、アレルギー体質やダイエット志向などニーズに応じて七種類の健康茶をそろえる。口コミで評判が広まり、「関東や四国からも来店がある」と手応えを話す。

 食事メニューもカレーは動物性タンパク質を使わず、スパイスと野菜だけでルーから手作りする。米飯は無農薬米を自家精米し健康茶で炊きあげている。

 店のテーブルは三つ。当初は六つあったが、「お客一人一人とじっくりふれ合いたい」と減らした。会話を糸口に来店者の健康相談に乗ったり、ぴったりの商品を勧める。相談に応じて健康茶の配合をアレンジすることもある。

 起業前は薬剤師として京都市内の病院に勤めていた。窓口で薬を手渡す中で、短い診療時間では伝えきれない患者の悩みを聞くようになった。

 「気軽に健康相談もできる調剤薬局をつくりたい」。勉強していた漢方薬の良さを広めたい思いもあり、京都商工会議所主催の創業塾で起業のノウハウを学んだ。

 まず京都市が商業施設「新風館」(中京区)で貸し出していた屋台型店舗で事業経験を一年間積んだ。健康茶と手作りのアクセサリーを売り、同じ屋台十店舗中二番目の月商を上げた。自信を基に第二ステップとして薬膳カフェを一昨年十一月開業した。

 目標のカフェ併設薬局も実現に近づきつつある。以前勤めていた下京区の病院が院外処方を出してくれることになり、近くで空き店舗を探す段階に入った。「お茶とともに、自ら調剤した漢方薬で患者さんを健康にしたい」と意気込んでいる。

やまぐち・まき 福岡大薬学部卒。長崎市内や京都市内の病院で薬剤師として勤務し、2006年10月に資本金150万円でイストを設立、薬膳カフェを開業した。健康茶の通信販売も手がけている。熊本市出身。

【2009年5月10日掲載】