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管理ソフトで効率生産

ムラテック情報システムシステム技術部課長 吉村陽子さん
ムラテック情報システムシステム技術部課長 吉村陽子さん

 生産管理システム開発一筋の専門家。村田機械の子会社で、工作機械や情報機器の製造に必要な部品などの情報を一括して管理調整するソフトを開発し、受注から製品完成まで生産管理する。「スムーズに生産できるよう、モノと情報を交通整理するんです」

 不定期に届く受注に対し、どの部品がどれだけ必要か、いつまでに作るのか、人員は何人必要かなど、生産案件によって異なる製造スケジュールを最大限に効率化するのが生産管理システムの機能だ。かつて熟練担当者が経験と勘で判断した仕事。一昔前なら不要部品が工場の片隅に転がっていたり、納期の遅れにもなりかねなかったという。

 入社当初からプログラマーとして大型ホストコンピューターを運用し、やがて生産システム開発の最前線に。システムが担う範囲の拡大やネットワークの進化に応じ、システム改善に力を注いできた。

 「生産現場の声を聞き、真の課題を見つけ出すのが一苦労です」。コミュニケーション能力も問われる仕事だ。プログラムミスが起これば真夜中でも呼び出される。現場から「ラインが止まったら大損害や」と怒鳴られ、徹夜でプログラムを修正したことも度々だ。

 二〇〇七年に課長就任後は、技術生産チームのリーダーとしてシステムの全体像を描くのが主な役割となった。

 三月からは開発チームのリーダーも兼ね、各部署に散らばって販売や会計など部署専用ソフトに携わっていた若いプログラマー二十四人を束ねる。各種プログラムの内製化によるコスト削減と技術の共有・蓄積を目指す。「技術力を持つ若手がシステムの全体像を把握してつくれば、もっと成長できるはず」と後進の育成にも力を注ぐ。

 よしむら・ようこ 桃山高、コンピューターの専門学校を経て86年4月に村田機械に入り、生産システム開発を担当。95年に所属部署の分社化に伴いムラテック情報システム(京都市伏見区)に出向、07年に課長就任。京都市出身。43歳。ソフトテニスでインターハイ出場経験も。

【2009年5月24日掲載】