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ホーム「足湯」に一工夫

京福電気鉄道事業企画部係長 細川潤子さん
京福電気鉄道事業企画部係長 細川潤子さん

 嵐電の旅客誘致を図る部署で、6月末から営業政策全般を束ねる係長となり、部下5人のまとめ役を担っている。

 来年3月の嵐電開業100周年に向けて現在、記念事業の準備に追われている。「大きな節目。移動手段ではなく、嵐電に乗りたい人を増やしたい」。初めてPRに携わった嵐山駅(京都市右京区)ホームの「足湯」で観光客に感想を尋ねたりしながら、新たな企画に思いを巡らせる。

 昨年3月に嵐山線と市営地下鉄東西線が結節し、2008年度の乗客数は8年ぶりに700万人を超えた。しかし、新型インフルエンザの国内感染で春は修学旅行生や観光客の利用が落ち込んだ。「何とか盛り返しを」。京都市内のホテルに限っていた沿線紹介チラシの配布を、今夏は大阪市内にまで広げ、「足湯」で二十四節気に合わせて梅や桃の葉を湯に入れる「季節湯」を6月から始めた。「嵐電はいつも新しいことをやっていると思ってもらうことが大切」

 入社以来20年、庶務や人事といった内勤部門を歩んだ。7年前に嵐山駅舎のリニューアル計画を練る特別チームに参加したことが現在の仕事につながった。「本来、裏方が向いている。それまでの給与計算とは畑違いで戸惑った」

 正社員約100人のうち女性社員はわずか3人。「求められているのは女性ならではの視点」と思う。外国人観光客向けに多言語の沿線案内チラシを各駅に配置したり、駅でバラバラに掲示されていた路線図や時刻表を一体にして見やすくするなど、きめ細かい工夫を重ねてきた。「やっと今の仕事に慣れてきた。新たな立場で職場のいろいろな意見をうまく吸い上げられたら」と語る。

 ほそかわ・じゅんこ 東稜高卒。81年に京福電気鉄道に入社。叡山電鉄課(現・叡山電鉄)庶務課や本社人事部、総合政策室などを経て、2003年に事業企画部の前身の管理課に配属された。趣味は旅行。京都市山科区出身、47歳。

【2009年7月12日掲載】