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安全意識、新人に指導

JR西日本京都車掌区係長 今井聖子さん
JR西日本京都車掌区係長 今井聖子さん

 JR西日本の女性車掌約400人の中でも数少ない指導担当の係長で、京都車掌区で新人車掌の教育に当たる。「覚えたての知識が車掌業務の動きにつながるよう指導するのが役目です」

 新人車掌の見習い期間2カ月を受け持つ。安全確認の手順やアナウンス、車内乗車券販売などひと通りを教え、新人がそれぞれ先輩の車掌と2人組で乗車研修に進んだ際には、リポートを毎日チェックする。最も重視するのは安全確保の意識だ。「師匠としっかり会話してるか」などメンタル面のケアにも心を配る。京都車掌区の管轄は東は長浜、西は兵庫県の網干、北は園部、南は奈良駅までと他に比べてエリアが広い。「京都車掌区を経験すればどこでも務まる」と教え子たちを励ます。

 実は車掌を目指して入社した訳ではなかった。誕生したばかりの女性車掌の2期生として、旅行業務の採用だった短大卒の女性50人のうち10人が車掌職に配属された。少しショックだったが「格好いいからいいか」と奮起した。

 京都車掌区に配属された1年目から関空特急はるかや特急サンダーバードなど花形車両に「父より年上の」ベテラン車掌と同乗、サービスのイロハを学んだ。「車内での苦情にすぐカッとなり、『お客さまやぞ』とよくたしなめられた」。新幹線乗務や社員研修センター(吹田市)の講師役を経て、初任地に指導担当係長として帰ってきた。

 指導役は肌に合うが、「次は車掌以外の営業や総務、企画立案などの事務職を一度経験してみたい」。違う世界を見ることで車掌としての幅を広げたいからだ。女性車掌の模範として振る舞う責任感は強い。「年下の女性車掌の目標にならなければ。だから、しんどそうな顔は見せられません」

いまい・さとこ 大阪市の短大を卒業後、95年にJR西日本入社。当初は新大阪旅行センター配属だったが、同9月から車掌として京都車掌区で勤務。99年に大阪新幹線事業所、04年に社員研修センター勤務を経て08年から現職。趣味は海外旅行。大阪府吹田市在住。34歳。

【2009年9月13日掲載】