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電柱は不可欠 理解求め

関西電力滋賀営業所用地係長 清田三加さん
関西電力滋賀営業所用地係長 清田三加さん

 「電柱を置かせていただけませんか」。私有地や道路上に電柱を建てるため、民家や企業、自治体などと対外交渉するのが仕事だ。滋賀営業所の用地係長として部下19人を束ね、県全域の電柱を管轄する。

 街にくまなく配電するため、電柱は必要不可欠な設備だ。家屋や施設の建設、用途変更などで電柱の新設、移設が必要になる場合がある。地権者に新たに電柱を立てる依頼をすると難色を示されることもある。「家の前には電柱がない方がいいと、当然みなさんは思っています」。理解を得るまで通い詰めるという。

 入社以来、庶務担当として滋賀支店(大津市)で16年にわたり伝票整理や勤務表管理などを担った。「対外的な仕事がしてみたい」との希望が通り、94年から滋賀営業所(同)で用地担当に。初め公共工事に伴う電柱の移転補償をめぐり自治体との交渉に携わった。内勤から一気に世界が広がり、これまでにない達成感を得てうれしかった。「電力供給の末端に携わる実感があった」

 県内各地を車で駆け回る。地権者との交渉がうまく行かず、「男を出せ」と言われることもある。「私が説明することが会社の意思です」と粘り強く説得してきた。今年6月、関西電力の用地業務で初の女性係長となった。「初めて」で注目されるプレッシャーもある。

 ストレス解消法は月1回、宝塚歌劇団の公演を見ること。同じファンの同僚と一緒に宝塚の世界に浸るという。うまくリフレッシュして職場の雰囲気作りを心掛ける。「もっと女性社員の役職付きが増えてくれれば。そのためにも女性社員の身近な目標になりたい」

きよた・みか 高島高卒。79年、関西電力に入り、滋賀支店で庶務担当。94年から滋賀営業所の用地グループで勤務。2006年に用地係主任、今年6月から用地業務で女性初の係長に。大津市在住。49歳。

【2009年10月25日掲載】