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一歩先の産学公連携を

京都リサーチパーク産学公連携部担当部長 木村千恵子さん
京都リサーチパーク産学公連携部担当部長 木村千恵子さん

 10月にまちびらき20周年を迎えた京都市下京区の京都リサーチパーク(KRP)で、設立時から在籍する数少ないプロパー社員。「KRPも成人式を迎え、知名度もずいぶん高まった。もう一度役割を見直し、次の時代に向けて新たな一歩を踏み出していきたい」と決意を新たにする。

 京都生まれの京都育ち。大学時代に学んだ英語を生かすため、卒業後、米国の産学連携拠点をモデルにしたKRPの立ち上げ準備に携わった。開設記念行事に招いた米国の大学教授との調整などに奔走した。「すごくエキサイティングで、みんな一緒になって夜中まで仕事をした」

 開設当初は知名度アップのため、国内外からの会議誘致やイベント開催などに力を入れた。10年目ごろはインターネット上に経営者のインキュベーション(ふ化)施設を立ち上げるなど先進的な試みを展開した。支援する起業家たちと毎年、米シリコンバレーなどを視察し、「現地の経営者のスピード感やプロフェッショナル度の高さに触れ、とても刺激を受けた」。

 産学公連携に関心を持ち、大阪市立大大学院で専門的に学んだ。「大学の先端的なテクノロジーがうまく世に出ることで、まちが潤い、人類が幸せになる。才能豊かな学生の手助けをしたい」と話す。

 政府や自治体の動きが本格化し、産学公連携支援の動きが広がる中、常に一歩先の対策を打ち出してきた。現在は、京都大の情報学を核に地域での共同研究を広げる仕掛けづくりを模索する。

 文部科学省の地域科学技術施策推進委員など多くの公職も担い、活動の場が広がっている。趣味のピアノをゆっくり楽しむ時間はないが、「KRPも自分自身も、いつも何か新しいことに挑戦し続けたい」と前を見据える。

きむら・ちえこ 大阪市立大大学院創造都市研究科修了。90年京都リサーチパーク入社。営業部営業企画チームマネージャー、産学ビジネス部プロジェクト企画室長などを経て2008年7月から現職。趣味はピアノ。京都市出身。52歳。

【2009年11月1日掲載】