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丁寧な接客で販売好調

東海キヨスク ベルマート京都店店舗長 廣田寿代さん
東海キヨスク ベルマート京都店店舗長 廣田寿代さん

 パート採用から7年半で初の店舗長に抜てきされ、不振が続いていた京都駅構内コンビニ店の立て直しを任されている。「コンビニはどこも似通っている。だから丁寧な接客が重要なんです」。接客への信念と明るさで、4月の就任から売り上げを前年実績比3割伸ばした。

 京都店は新幹線八条口改札前の好立地だが、それまで売り上げや接客などの社内評価は全店ワースト。同じ構内の京都東口店を販売主任として全社8位の優良店に導いた手腕が見込まれた。最初は不振店特有の暗いムードに驚き、「あいさつ、掃除など従業員の考え方を変えるのに苦労した」。仕事への意識を共有するまで部下15人と面談を重ねた。「客の目を見て話そう」「あいさつは必ず」などの目標を少しずつ達成させ、3カ月で店の雰囲気は変わった。

 品ぞろえも改善した。店は長距離バスの乗り場が近く、若い乗客が多いため手ごろな500円前後の京都土産を増やした。これが当たり、11月の土産物売り上げは前年同月から倍増した。

 前職は歯科技工士として義歯メーカーに勤めていた。黙々と義歯製作に向かう日々に「人と話す仕事がしたい」の思いが募った。京都東口店でパート募集告知を目にして転職を決意、アルバイト経験のあるコンビニで再出発した。

 営業時間は新幹線の運行時間に合わせて早朝から深夜までで、2日泊まって1日休むのが勤務パターン。昼過ぎから深夜まで働き、駅近くの事務所で仮眠、午前5時から開店作業とハードだが「今の仕事は天職。歯科技工士時代より楽しい」。

 目標は本社事務職に就き、他店も含めた店舗運営に携わること。「現場の声をもっと生かしたコンビニに変えていきたい」

ひろた・ひさよ 向陽高、専門学校を卒業して2000年から歯科技工士としてメーカー勤務。01年秋からベルマート京都東口店のパート、04年に正社員となり、09年4月から現職。高校時代はハンドボール部でインターハイ出場。夫と京都市伏見区で暮らす。30歳。

【2009年12月13日掲載】