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医療現場の声を商品化

オムロンヘルスケア医療機器事業統轄部商品事業企画部 プロダクトマネージャー 岡田歩さん
オムロンヘルスケア医療機器事業統轄部商品事業企画部 プロダクトマネージャー 岡田歩さん

 新たな事業の種を見つけ、綿密な市場調査と独創的なアイデアで商品開発に結び付ける。2人の男性部下と組むチームのリーダーを務め、さまざまな開発プロジェクトに奔走する。

 「ヒントは現場にある」が信条だ。営業部門と連携し、国内外の病院を何度も訪ねて医師や看護師の声にじっくり耳を傾ける。医療機器やシステムの問題点、業務改善のニーズをくみ取り、次の製品構想を固めていく。「新たな価値を発見し、課題を検証し、実現する。製品が徐々に出来上がる過程はとてもエキサイティング」と魅力を語る。

 現在は五つのプロジェクトに並行して取り組む。最も情熱を注ぐのが、医療や福祉現場の事故を防ぐシステム開発だ。入院患者らがベッドから落ち、大けがを負うケースが後を絶たない。1人で大勢を見て回る看護師の負担を減らそうと、生体情報機器に代わるシステムを模索する。

 「転落が原因で寝たきりになる方も多い。患者や医療従事者の役に立ちたいという使命を強く感じる」と話す。

 入社後10年間は海外営業を担当し、1年の約3分の1は出張でアジア各地を飛び回った。オムロンの日本コーリン買収を機に企画部門へ移ったが、当初は目の前の結果が最優先の営業職と「数年先までの視野が求められる仕事」の違いに当惑した。積極的に現場に足を運んで広い視点で物事を分析する力を養い、商品価値をとことん追求する今のスタイルにたどり着いた。

 将来の業績を左右する重要部門だけにプレッシャーは大きいが、「何でも1人で抱え込まず、みんなと議論や相談を重ねてアイデアを発掘し、課題を解決していきたい」。気負わず着実に前へ進む。

おかだ・あゆむ 名古屋外国語大卒。1996年、日本コーリン(現オムロンコーリン)入社。海外営業部勤務などを経て2006年にオムロンヘルスケア出向、07年4月から現職。週末はサーフィンやゴルフを楽しむ。京都市出身。37歳。

【2010年1月31日掲載】