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事業主の悩み解決に奔走

京都商工会議所中小企業経営相談センター洛西支部事務長 今井泰子さん
京都商工会議所中小企業経営相談センター洛西支部事務長 今井泰子さん

 小規模事業所の経営相談に乗り、事業主と課題の解決を図る。管理職の仕事だけでなく、自らも経営支援員として地域の事業所を巡回する。景気はなお厳しく、資金繰り難や受注不振に陥る事業所が後を絶たない。「正直楽しいと言える仕事ではありません。悩み出したら眠れない日もある。それでも続けていきたいと思うのは、現場で事業主さんをお手伝いできることが充実感につながっているからでしょうか」

 融資の紹介や決算書作成、経営改善策の助言などの支援を行った事業所は本年度2月までに200社余り。経営指導員が4人体制の支部全体では千社を超える。「支援先が長く京都で事業を続けていけるように」と親身な対応を心がけ、パソコンの使い方から教える。

 短大では児童教育を学んだが、学校のすすめで受けた京都商工会議所の採用試験に合格し、就職した。当初は経理担当で、戸惑いながらも簿記などを勉強。24歳で結婚し、両親や夫の協力を受けて家庭と仕事の両立を心掛けてきた。

 経営指導員になったのは2001年。「事業主さんから教えられることが多かった。自分ももっと勉強していろいろなことを知らないといけないと思いました」と当時を振り返る。それから間もなく10年目。新年度から始まる嵯峨嵐山地域の商業ビジョンの策定に事務局としてかかわるなど地域との関係を深めている。

 洛西支部は15日から阪急西院駅の西約200メートルに移転する。現在はビルの2階だが、新事務所は四条通に面した1階で「より多くの人に存在を知ってもらえるうえ、交通アクセスもよくなる。事業主さんと同じ目線に立ち、一緒に考えながら支援に取り組みたい」と決意を新たにしている。

いまい・やすこ 聖母女学院短大卒。76年京商入り。企画調査部、商工振興部などを経て2002年から洛西支部。03年から現職。平日は午前4時に起き、掃除や洗濯など家事をこなす。小学校の教員免許も持つ。京都市出身。54歳。

【2010年3月14日掲載】