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働きやすい職場へ尽力

業務推進部課長(人事担当) 上杉雪恵さん
業務推進部課長(人事担当) 上杉雪恵さん

 社員約140人の半数を女性が占める。家事や子育ての負担が重くなりがちな女性が働きやすい職場づくりに尽力する。「時間をかけて育ってきた人材が辞めるのはもったいない。社員の立場に立って人事制度を充実させたい」。柔らかな口調から、しんの強さがのぞく。

 3歳までの子どもを持つ親が対象だった短時間勤務制度を、3年前に小学校入学後2カ月まで利用できるようにした。制度拡大を望む子育て中の社員が組合に相談。労使協議を経て実現に至った。

 制度のさらなる拡充は、組合側から毎年要求されている。決して大所帯ではない会社で、人員面で厳しくなる部分もあるが、「周りに頼れる両親や家族がいない社員にとっては大きな問題。できるだけ希望に添う形にしたい」と話す。

 4年前に長女を出産し、今も子育て真っ最中。幸い、近くに助けてくれる両親がいるため、短時間勤務制度を利用していないが、仕事との両立の大変さを身をもって知っている。社員から育児や仕事に関する相談を受けることもしばしばだ。「アドバイスという大それたことはできないが、話を聞く姿勢を大切にしたい」

 同社では約20年ぶりの女性管理職となる。「課長としてはまだまだ。上司からのアドバイスを吸収し、反省する毎日です」と謙虚だ。

 4月に人事賃金制度を変更し、社員一人一人の能力開発に重点を置いた。上司と面談し、1年間の目標を設定。半期ごとに面談で状況を確認するとともに、自己評価をする。「業界が厳しい今こそ、社員同士のコミュニケーションを深め、人材育成に力を入れたい」と気を引き締める。

 菓子職人にあこがれていたが、大学でふと目にした藤井大丸の求人に応募した。「選ぶ道が間違っていないと信じれば道は開ける」。父親から掛けられた言葉が今も支えになっている。

うえすぎ・ゆきえ 同志社大卒。1996年4月入社。1カ月間の婦人服売り場担当後、人事経理部(現業務推進部)に配属された。2006年4月から1年間の育休を経て、08年3月から現職。夫と長女の3人暮らし。京都市出身。36歳。

【2010年4月25日掲載】