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働く女性の子育て支え

ノトス社長 米田優子さん
ノトス社長 米田優子さん

 ベビーシッター派遣や託児所運営、家事代行を手掛け、働く女性の子育てを助ける。大津市から大阪府茨木市まで広範囲に営業し、元保育士らの女性スタッフ約60人をまとめる。研修によるサービスの質向上に最も心を砕き、家庭へ「安心」を届ける。

 事業の柱はベビーシッター派遣。1時間単位から、日曜祝日、早朝、深夜に限らず対応する。少子化の中でも家庭の育児費用は増え、保育ニーズは多様化している。「顧客が何を求めているかを突き詰め、一人一人に最適なサービスを組み立てることが重要になっている」と話す。

 派遣サービスを初めて利用する家庭には面談し、育児のこだわりや子どもの性格、薬品の収納場所まで丁寧に聴き取る。応対するスタッフの専門知識やマナー向上のため、昨年からは全従業員に毎月の研修を義務付けた。

 起業のきっかけは自らの育児経験だ。核家族で夫は公務員。自身も不定期の仕事をを抱えながら3人の乳幼児を育てていた時、自宅近くで見つけた個人創業の託児サービスを利用した。「体と心が一気に楽になった。これなら私もできる」。腹を決め、自宅で知人の子どもを預かるサービスを1994年に始めた。

 創業後は利用者が右肩上がりに増え、自宅近くに託児所を開設。保育士を退職した地域の女性を勧誘し、業容を広げた。「家計簿一つ付けたことがない」という経営の素人だったが、起業家仲間と勉強を重ね、「顧客満足」を追求する経営理念を打ち立てた。

 人口減少時代を迎え、「子育て支援」が盛んに叫ばれる。「本当に必要なのは施設ではなく保育サービス。実家のお母さんやおばあちゃんのような存在として、働く親を支えたい」と信念を語る。

よねだ・ゆうこ 立命館大卒。1991年、大阪市の大手予備校に嘱託職員として勤務。94年に個人創業し、96年に有限会社「ちいさいプッテ」を設立。2004年に「ノトス」に改称した。趣味はヨガと水泳。山口県出身。京都市西京区在住。45歳。

【2010年5月2日掲載】