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海外で飛び込み営業

日本写真印刷第一営業本部PC営業二部副部長 錦職操さん
日本写真印刷第一営業本部PC営業二部副部長 錦職操さん

 世界各国を飛び回り、グループ連結売上高の約7割を占める海外事業の営業に奔走する。入社後一貫して国際営業部門に身を置き、今年で16年目を迎えた。国や地域によって商習慣は大きく異なるが、どんな壁にぶつかっても「決してネガティブにならない」と言う。

 パソコンや家電製品などの第一印象を演出する外装装飾用転写フィルムを海外メーカーに販売する。会社の原点である紙の印刷技術を発展させた主力事業で、顧客は欧米からアジアまで幅広い。現在も月1回は海外出張し、取引先企業の幹部や担当者との面談を重ねて信頼を積み上げる。

 今春、社内の営業部門で女性2人目となる副部長ポストに就いた。営業の最前線から一歩引き、人材育成や職場環境のマネジメントに心を砕く。「会社の針路を常に念頭に置き、人材や自分の動き方を考えている」と話す。

 入社した1990年代後半は転写フィルムの需要が文具から電子機器向けに拡大したころ。海外で新規顧客の開拓に明け暮れた。家電向けでは会社の知名度はゼロに近く、自社の技術を大手企業に飛び込みで営業した。大切にした姿勢は「とにかく断らないこと」。技術的に難しい依頼を受けても相手の思いに応え、何度も試行錯誤を繰り返した。

 「考え抜くより先に体が動くタイプ」といい、「お客様に喜んでもらえるのが一番。それがやる気の原動力になる」と力を込める。

 15年前、営業部門で3人だった女性社員は全体の3割まで増えた。後輩女性から仕事や家庭生活の相談を受けた時は、決まって「自分の意志を貫いて」と諭す。「女性だからという意識は全くありません。自身の人生、やりたいように生きてほしいですから」

きんしょく・みさお 米カリフォルニア州立マーセットカレッジ修了。1995年に日本写真印刷入社。産業資材・電子事業本部の国際営業部門に15年間在籍し、2010年4月から現職。ジョギングが趣味。京都市右京区在住。38歳。

【2010年6月13日掲載】