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バスケ運営で地域振興

スポーツコミュニケーションKYOTOオペレーションマネージャー 大田 井子さん
スポーツコミュニケーションKYOTOオペレーションマネージャー 大田 井子さん

 「バスケットボールとのつながりは小学校でミニバスケットボールをしたことくらい」という状態で昨年8月、男子プロバスケットボールbjリーグの世界に飛び込んだ。運営するチーム「京都ハンナリーズ」の会場設営などを担当する。初めてのことばかりだが、持ち前の明るさで現場をまとめている。

 大学卒業後、東京のテレビ番組制作会社に就職した。早朝から夜遅くまで取材や編集に追われる毎日だったが、「都会暮らしに慣れず」母親の故郷の京都に来た。昨年、郷里、沖縄のbjリーグチーム「琉球ゴールデンキングス」が優勝し、地元が大いに盛り上がったことを知り、リーグに興味を持った。

 仕事は「9割が力仕事」とハードだ。会場設営では約6時間かけて体育館にシートを敷き、座席を設ける。思わぬ要求をする観客への対応も難しい。

 助けになったのはボランティアスタッフの存在だ。銀行員や学校の先生などさまざまな職業を生かし、臨機応変に対応する。「わたしはお願いする立場でしかない。なるべく声を掛け、次回も気持ちよく参加してもらえるように心掛けている」と話す。

 会場の大型ビジョンに流すグッズ販売のCMは、番組制作の経験を生かし、すべて自分で作った。選手やチアダンサーも登場させ、観客の注目を集める。「バスケットボールは試合全体がエンターテインメント」と誰もが楽しめるように工夫を凝らす。

 チームは昨年10月にbjリーグに参戦し、今年5月までの今季は西地区で7チーム中6位と低迷した。来季に向け、スポンサー探しにも奔走する。「沖縄でも京女を貫いている母の影響で、わたしの半分は京都人。京都のチームを盛り上げたい」と笑顔を見せた。

おおた・せいこ 京都女子大卒。1997年から9年間、テレビ番組制作会社に勤務。ニュース番組や教育番組などを制作した。2006年から3年間、テレビ局に勤め、09年8月から現職。沖縄県出身。

【2010年6月6日掲載】