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働く「力」と「心」 支え

日本産業カウンセラー協会京都事務所長 田中 晶子さん
日本産業カウンセラー協会京都事務所長 田中 晶子さん

 産業カウンセリングに従事して10年を超え、昨年6月、日本産業カウンセラー協会の京都事務所長に就任した。

 大津市の旅館で予約担当部長をしていた47歳の時、「名刺の肩書がなくても自分の価値を出せる仕事をしたい」という思いを強めた。ちょうどこの時期に大学に進んだ長男と歩みを合わせるように、通信制大学で心理学を学び、50歳で産業カウンセラーの資格を取得。その後、キャリアコンサルタントの資格も取り、旅館勤務と並行して、企業や役所でのカウンセリング業務を続けてきた。

 産業カウンセラーは、管理職研修や職員面談を通したメンタルヘルス対策や、職員の能力開発支援に当たる。資格を取得した後、協会所属カウンセラーとしての派遣業務のほか、個人としても企業や自治体と契約を結んできた。

 職場で精神的に追い詰められる人が増え、メンタルヘルス対策の重要性が叫ばれる中、1企業につき数カ月をかけてマニュアルや社内組織を整備する仕事も請け負う。自治体の依頼で、再就職や起業を希望する女性を対象にしたキャリア開発にも力を注いでいる。

 昨年、旅館を退職したのを受け、京都事務所長に就いた。協会との契約企業を広げるためのPR活動や、事務所にあるカウンセリングルームの運営にも奔走する毎日だ。

 多文化共生を進めるNGO(非政府組織)に参画するなど、ボランティア活動にも積極的に当たっている。「女性の活躍を支える活動をさらに広げるとともに、日本企業が次々と進出しているアジアに日本が培ってきたカウンセリング技法を発信したい」と夢は膨らむ。

たなか・あきこ 桜美林短期大卒業後、建材メーカーに就職。専業主婦を経て、再就職した旅館に勤務しながら、産業カウンセラーを続けてきた。大津市で夫と2人暮らしで、年数回の海外旅行が趣味。東京都出身。62歳。

【2010年8月8日掲載】