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京進取締役第1運営本部長 樽井みどりさん

一人一人に合う教育を
京進取締役第1運営本部長 樽井みどりさん

 創業以来初の女性取締役。女性社員への気配りを欠かさず、時には将来設計の相談にも乗る。「社員も自己成長が必要。それぞれ長所を生かして仕事をしていきたい」と力強く語る。

 本部長を務める第1運営本部は売上高の9割以上を占める小中部と高校部、個別指導部などを統括する。学習塾市場は少子化で縮小している上、「リーマン・ショックの影響を今も引きずっている」と厳しい経営環境に身を引き締める。

 創立35年を機に1月から入学金などを割り引きし、生徒数が増えた。「入塾した人たちに満足してもらえるよう一人一人に合った教育を提供したい」

 子どもの成長にかかわりたいと塾業界に身を置いて20年。私立小学校の増加や市立中高一貫校の誕生など、取り巻く状況はめまぐるしく変わっているが、その中でも変わらないのは子どもとのつながりの深さだ。初めて教えた生徒といまだに連絡を取り、将来についての悩みにも耳を傾ける。「責任は重いが、子どもの人生に深くかかわれる」と喜ぶ。

 教務職で入社し、3年目に北大路校の校長に抜てきされた。生徒集めに奔走し、その1年後には市北部地域のブロック長、さらに南ブロック長を任され、現場経験を積んだ。

 大阪証券取引所と京都証券取引所(当時)への上場準備で本社部門への異動を打診された時、「現場においてほしい」といったんは懇願したが、会社の経営にかかわれる仕事をやろうと受けた。

 自身の使命を「会った人を元気にすること」と自負する。「人を笑わせたいタイプ。ほかに能力があるわけでもないし、自分らしさを生かして生徒や社員に貢献したい」

たるい・みどり 同志社大文学部卒。1988年入社。業務改革室長、企画部長などを経て、2005年5月から取締役、09年3月から第1運営本部長。行財政改革担当の京都府参与を務めた経験も。趣味は料理。夫と2人暮らし。徳島県出身。45歳。

【2010年10月31日掲載】