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顧客と技術者 橋渡し

TOWA営業2部欧米担当 牧野絵里奈さん
TOWA営業2部欧米担当 牧野絵里奈さん
 大手半導体メーカーがひしめく欧州と北中米が主戦場だ。欧米を統括する唯一の営業担当として、現地スタッフを指揮しながら各メーカーに半導体樹脂封止装置をセールスする。「どのメーカーが半導体の量産化を計画しているか。情報をいち早くキャッチすることが戦略の要」。得意の英語を駆使して大きな商談をまとめている。

 「『縁の下の力持ち』的に社会を支える企業で働きたい」と、あえて半導体製造装置という一般にはあまりなじみのない製品を販売する仕事を選んだ。樹脂封止装置は、基板上の集積回路を熱や光などから守るため、回路全体を樹脂で覆う役割を担う。量産品の販売とは異なり、顧客企業がつくる回路の種類や大きさに合わせて装置の仕様を考えていく力が求められた。

 「技術的に難解なことばかりで、最初はお客様と何を話していいのかも分からなかった」と振り返る。海外では理系出身の営業担当者が主流。初めて任された東南アジア市場では若い女性の営業担当も珍しい存在だった。心がけたのは、分からないことは残さず、要望に素早く応えること。顧客の信頼を勝ち取り、「売るものが量産品ではない難しさ」は「お客様や技術者と一緒に商品をつくりあげる喜び」に変わった。

 入社してまもなく5年。技術の知識も身に付き「技術者とけんかできるようになった」と笑う。2009年秋には同期の技術者と結婚。5月には第一子の出産を控える。「子育てと仕事の両立は難しいと思うけど、世界中の人と関われるこの仕事を続けたい。生まれてくる子に『お母さんはすごい仕事をしているよ』と伝えたい」と笑顔を見せる。

まきの・えりな 立命館大産業社会学部卒。2006年にTOWA入社。東南アジア営業担当を経て08年10月から現職。1歳から小学4年まで米国・ジョージア州で過ごした。富山市出身、京都市南区在住。27歳。

【2011年1月23日掲載】