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分析一筋 初の女性部長

三洋化成工業研究業務本部 研究技術部長 山崎有香さん
三洋化成工業研究業務本部 研究技術部長 山崎有香さん

 三洋化成工業の製品は、一般にはなじみが薄い。だが、紙おむつなどの衛生材料に用いられる高吸水性樹脂、低刺激性ヘアシャンプーの基剤となる界面活性剤、合成繊維製造用薬剤など多くの製品が暮らしや産業を下支えしている。

 研究技術部は研究開発に必要な新しい分析法を確立したり、研究開発部門から寄せられるサンプルを分析し、製品開発を支援する。「どういう形で貢献できるかを考え、開発のスピードアップにつながるよう心掛ける」。分析法や評価技術を駆使した結果、開発担当者から「製品の採用が内定した」と伝えられるのは大きな喜びだ。

 部員の解析力向上のため定期的に勉強会や成果発表会を開き、研究開発部門に新しい分析法や装置を知ってもらう配慮も怠らない。

 「機能性を重視した独特の製品をつくっている面白そうな会社」と思い入社。以来、一貫して分析畑を歩んできた。ずっと同じ部署なのは珍しいといい、組成や表面、元素、熱などの分野の分析を担当してきた。「いろいろな分野の分析を経験することで、総合的な判断ができるようになり、恵まれている」と笑顔を見せる。

 大学ではスキー部に所属。ランニングや筋トレなどハードな練習を積み、シーズン中は合宿を重ねた。厳しかったが、全日本スキー連盟の1級の資格も取得した。「一筋縄ではいかない分析も、すぐにはあきらめない粘り強さが身に付いた」

 育児休暇を2度取り、周囲に支えられながら仕事を続けてきた。女性には結婚や出産を理由に仕事をあきらめてほしくない。初の女性部長で、研究部門で唯一の女性管理職でもある。「子どもに手がかかる時は周囲に甘えてもいい。返せる時は必ず来る。女性たちには後に続いてほしいし、見本となれるよう頑張りたい」。優しいまなざしで後進を励ます。

やまざき・ゆか 関西大工学部化学工学科卒。1988年入社、研究技術部に。2010年1月から現職。趣味は旅行で、国内各地を巡り、観光名所や温泉を楽しむ。今後行きたい場所は北海道・宗谷岬。夫と息子2人の4人家族。大阪市福島区出身。京都市伏見区在住。45歳。

※山崎の「崎」は山偏に「竒」

【2011年1月30日掲載】