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自分の言葉で期待伝達

京セラコミュニケーションシステム 西日本ICTソリューション事業部副事業部長 牧田真実さん
京セラコミュニケーションシステム 西日本ICTソリューション事業部副事業部長 牧田真実さん

 販売や経理など会社の基幹業務システムを構築している。所属するICT(情報通信技術)事業統括本部の会議に出席する女性は、自身を含めて2人だけで「後の人の足を引っ張らないように、能力を超えていると思ってもチャレンジするようにしている」。

 京セラに入って伝票入力などのオペレーター業務に携わったが、当時はバブル景気ただ中。「隣の芝生は青く見えるというか、よそではもっと華やかなものが待っている、と思った」。上司に「キャリアアップしたい」と退職を申し出た。

 申し出の文言は京セラ内で実現し、入社6年目で同社基幹業務のシステム設計部門へ移った。勉強し直す必要はあったが「ちょっとずつ仕事ができるようになると楽しくなってきた」。同社の1事業部が独立した「京セラコミュニケーションシステム」に転籍後は、鉄鋼や食品会社などの業務システムを作ってきた。

 現在は事業部長と部下28人をまとめるが、課長になり立ての2005年、自分を見つめ直す出来事があった。部下約10人とゲームソフトメーカーの作業工数の管理システム作りに携わった。残業は深夜に及び、休みは週1日のこともあった。納品後、部下2人から「今の仕事は大変。同じ大変だったら学生時代から関心のある仕事に就きたい」と退職の意思を告げられた。

 京セラの稲盛和夫名誉会長が経営の在り方や人生哲学をまとめた手帳を読み返した。「事業の発展は、そのリーダーの資質によって決まる」。退職を希望した部下以外も、仕事に不満を抱いていることが分かった。「私が(入社直後に)思ったように未来像が見えていない。私自身が伝えたり、話し合っていない証拠と気付いた」。以来、折に触れて部下に声を掛けたりコンパで話す機会を持ったりしている。仕事を与える際は、目的や期待することを伝える。

 京セラグループの企業であることに意義を感じている。「名誉会長の経営管理手法、それを支えるシステム構築は身に付いている。他社にはない強みを生かしたサービスを提供していきたい」

まきた・まみ 滋賀県立短期大卒業後、1987年京セラに入社。95年、所属していた経営情報システム事業部が分離独立した「京セラコミュニケーションシステム」に転籍した。以降、一般企業向け基幹業務システム構築に携わる。2009年から現職。京田辺市出身、在住。44歳。

【2011年2月20日掲載】